テーマは「山上湖で夏を惜しもう」。風により舟着けロープが前後して多少でも苦戦中の吉田。そこで今回は閑話休題。舟の前後対策に関して、吉田が持つノウハウを大公開してもらおう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部・関口)
舟の前後揺れ対策
西湖・沖ブナイでのチョウチン両ダンゴ。竿21尺でスタートし序盤こそ順調にカウントを伸ばした吉田だったが、以降は失速気味。アタリがないわけではなかったが、やはり魚の活性は低い。レストハウスのマスターいわく「セットで20枚が直近の上限値ですね」と言われたのが骨身に染みる状況だった。
また当日は風が晴天ではあったが、向かい風が強めでロープが前後することも悩みのタネだった。
舟宿のおかみお手製のカツ丼弁当をほおばり、十分に休息をとった吉田。午後も同じ釣りを続けるのか。
「どうしようか迷ってます。アタリが減ってきたのは事実なので、常とう手段としてはさらに深くでしょう。竿も持ってきてますし……」
問題は風だね。
「そうなんです。振れなくはありませんが、ちょっとちゅうちょしたくなる強さですから」
だよね。ところで今日のような舟釣りで、風でロープが前後する際の対応策ってある?
「風対策ですか?手っ取り早いのは竿を短くすることでしょうね。ただし西湖のようなクリアレイクにおいて浅くするのはリスクを伴います」
それは確かに言える。吉田の横で竿16.5尺チョウチン両ダンゴをやっていた記者はアタリ数そのものが少なく、釣果は吉田の半分程度だ。もちろん釣技の差は歴然なので比較対象にはならないが、それでも魚影そのものが21尺ダナと比べて段違いに少ない気はしていた。
「だから竿を伸ばせばって言ったじゃないですかぁ。まったく強情なんだから(笑)」
手持ちで竿を前後
竿を短くすることのほかには何かある?
「ロープの挙動に合わせて竿尻を前後させることでしょうか」
それってつまりウキを引っ張らないように、穂先で追従するってことだよね。
「はい。あまりにもロープが前後すれば限界はありますが、それでもやらないよりはマシでしょうから」
手持ちでアタリを待つ(提供:週刊へらニュース編集部・関口)でも竿掛けに竿を置いたままで、竿を前後させるのってやりづらくないかい?
「何をいってるんですか。手持ちですよ、手持ち!」
えっ長竿で竿を持ったまま釣りをするの?
「もちろんです。完全に浮かせるわけでもないですからさほど重くはないですよ」
コツってある?
「手のひら(内側)が見えるように竿尻を軽く掴んで前後させれば、さほど重さは感じないのではないでしょうか」
つまり手の甲は裏側を向いてて見えないってことね?
「はい。手の甲が見えるように掴んでいると肘の筋肉が疲れて長続きしないでしょうから」
なるほどね。つまり竿尻は手のひらに載せているって感じだね。
「はい!」
他の対応策は?
まだある?
「ウキと穂先の間隔をあまり詰め過ぎないようにして、さらに振り込みをショート気味にすればウキが引っ張られるまでの時間を稼ぐことができると思います」
あえて手前にエサ打ちするってことね。
ほかには?
「ずいぶんと今日は欲張りですね(笑)」
読者のためだから出し惜しみは禁物だよ
「あとは……ウキの浮力を上げて(オモリ量を増やす)沈下速度を速めるのも効果的ですが、やり過ぎると魚の反応が悪くなる可能性があるので、これに関してはもろ刃の剣かもしれませんね。やってみる価値は大いにあると思いますけどね」
山上湖は風が吹く(提供:週刊へらニュース編集部・関口)これだけ!?
「うーん……あとはエサが引っ張れて抜けやすくなるので、タッチを締め気味にするとかネバリを出すとかでしょうか」
エサ持ちの部分ね?
「はい。エサがハリに付いていなければ、これまで解説してきたこともすべて水の泡になりますから」
よし。オレも参考にさせてもらうよ!
「何だ、自分のためだったんですか」
次回も「山上湖で夏を惜しもう」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>
西湖
舟代¥3700(入釣料込み)。ライフジャケット必携。




