今、豆アジングが面白い。ルアーフィッシングの中でも屈指のフィネスターゲットとなるのが、10cm前後の豆アジを狙ったアジングだ。サビキ釣りであれば一瞬で数10匹釣れてしまうこともある豆アジ。これをわざわざ1対1でルアーで狙って釣っていくところに楽しさ、趣深さがある。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)
四日市港でアジング
今夏の伊勢湾では各所で豆アジが好調の様子。私はアジング好きながらも豆アジサイズの時期に狙ったことがなかったため、物は試しとチャレンジしてみた。実はというと7月にチャレンジして釣果を得てはいたが、その日はアジング(特に常夜灯狙い)に不向きの満月晴天。5匹釣ったところで月明かりが煌々と降り注ぎ、一瞬で反応が消滅。その後は手も足も出ず撤退する羽目になった。
リベンジとなる今回8月13日はしっかり新月を狙ったため、月明かりに邪魔をされる心配はない。所用で満潮には間に合わず1時間遅れで夜の三重県・四日市港へ到着。常夜灯の明暗を狙いにいくと、風でゴミが吹き寄せられている。ルアーにゴミが絡むので一見避けがちなポイントだが、ゴミがたまるということは、豆アジのエサであるプランクトンもたまる場所。
使用タックルは次の通り。ロッドはシルバーナラゴ58SL/Micro、リールは16ストラディックCI4+C2000S、ラインは鯵の糸ラッシュアワー0.25号+フロロカーボン2.5lbのリーダー。
「悶絶」が楽しい?
これは釣れるだろうと予感とともにサクッと1匹目をキャッチ。投げればほぼ毎投バイトが出るが、なかなか思うように掛からず悶絶。バイトは想像以上にはっきりと分かるが、なにせ相手は10cmの魚。吸い込みが弱かったりして、14番の極小フックサイズのジグヘッドをもってしてもフッキングが難しい。
だがこれがいいのだ。ルアーの引き方、フッキングの仕方などを変えたり、あの手この手でアジャストしていく。時を忘れて夢中になれるこの時間こそ、「趣味」のハイライトであり日常生活では得られない貴重な時間だ。
豆アジヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)結局このポイントでは1時間ほどで8匹キャッチ。ボトムで反応があるため、ジグヘッドはなるべく浮き上がりを抑えられる1gとやや重めが正解。本来ならもっと軽い方が吸い込みが良くなり釣れたかもしれないが、風がある日だったのでこれ以上軽くするとどうしてもラインが引っ張られ浮いてきてしまうのが難点だ。
アクションは弱々シェイク&超デッドスローリトリーブからのステイで、ボトムからの浮上を抑えた横移動が効果的だった。ワームは豆アジに合わせた細く小さいものが良いのかと思いきや、これが全く反応がなく適切なボディの太さがあり水を押すような形状への反応が良かった。
熱中して14匹ヒット
次第にスレた感じになってきたので移動。こちらも常夜灯の明暗を狙う。最初は表層で釣れたが、残りの魚はボトムでのヒットで6匹キャッチ。先ほどのポイントもそうだったが、豆アジだけでなく豆セイゴも元気いっぱいにワームをつつき回してくるので、アジっぽいバイトが出る釣り方を絞り込んでいく。ここではボトムでシェイク&ステイが効果的だった。
時間を忘れて夢中(提供:週刊つりニュース中部版APC・杉山陽佑)ここまで豆アジングをやってみて思ったのは、釣れてくるサイズが違うだけで、他の要素は通常のアジングと全く一緒。その上で所作を丁寧にするのがコツ。口切れしないように大アワセはしない。掛かったとき早く巻き上げると、同様に口切れをしたり、水面から魚が飛び出してしまいバレてしまうので、足元まではゆっくり寄せたうえで一気に抜き上げる。
といった具合で、雑に釣ると取りこぼすシビアさがあるが、それがまた「縛りプレイ」のようで面白かった。この日の釣果は8~11cmまで14匹となんとかツ抜けはできたが、得られたバイトの多さからすると相当に掛けきれておらず&バラシが多く、ちょっと悔しい思い。
悶絶こそを楽しめるアングラーであれば、今が一番楽しめる時期なのでぜひチャレンジしてみてほしい。
<週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭/TSURINEWS編>
四日市港



