千葉県君津市にある三島湖といえば、かつては野釣り例会の聖地だった。しかし今ではブラックバス釣りにその座を奪われ、ヘラ釣りは風前の灯火と化している。取材時の同胞はゼロ。しかし、だからこそ空いている同湖を思う存分楽しめるというものだ。魚の口数が減少したぶんだけ良型化が進み、釣りの難易度は上がってしまったが、腕達者な釣り人なら挑戦しがいのある釣り場ではないだろうか。今回は手軽に狙えるともゑ釣舟店の桟橋を主軸にガイドしよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース・編集部)
三島湖の概況
8月20日現在、水位は満水で水色は笹濁り。三島湖といえばタンニンを含んだ透明度のある黒色をしているが、それに赤茶が少し混じったような水色だ。
現在は満水(提供:週刊へらニュース・編集部)千葉県を襲った集中豪雨の影響で、同湖にも大量の雨水が入り込み水温は一気に低下。その影響で、ここ数日は舟・桟橋とも釣果は思わしくないと、ともゑ釣舟店のオーナー・森氏は話されていた。ただセットならどうにかなるかなとも言われていたので、釣り方次第では高釣果とまではいかないまでも、楽しい釣りができるかもしれない。
三島湖の概況(提供:週刊へらニュース・編集部)なお舟・桟橋ともアベレージサイズはよく、日に数枚は40上が交じるとのこと。とくに桟橋は型がよく43~45cmも珍しくないそうだ。尺半が狙えるなんて、まるで大型狙いの釣り場と勘違いしてしまいそうだが、それが現在の三島湖の現状らしい。
ポイント
直近では豚小屋ロープや三ツ沢岩盤ロープなどが人気で、次いで上流方向なら広瀬や夢の島で釣果が出ている。といっても一番人気はやはり豚小屋ロープであり、エサ打ち回数も相まってほかのエリアよりアタリ出しが早いと思われる。
「いやいや舟釣りは面倒でさぁ」
そんな人にお勧めなのが、ともゑ釣舟店の桟橋釣りだ。豚小屋ロープの上流方向延長線上に位置し、魚の着きもよく手軽に狙えるとあって近年は大人気のポイントへと成長しつつある。
岸向きの釣り人(提供:週刊へらニュース・編集部)桟橋には万力を取り付ける受け木があるので、あぐらスタイルの人なら釣り台不要だ。またスノコにはパラソル用の受け木が背後にあるのもうれしい。さらに同店には荷物用エレベーターが2機あり、重い荷物を担いで階段を昇り降りする必要がない。大型の荷車(手動カート)もあるので、それに荷物を積んでエレベーターに載せれば、桟橋の手前まで背負うことなく荷物を運べるのはありがたい。
桟橋は本湖向きと岸向きがあり、人気は岩盤方向を向く岸向き。しかしこれは太陽光の関係でもあり、暑さが気にならないなら本湖向きでも釣果に大差はないだろう。ただし両面合わせて十数人程度が限界なので、大人数の例会などで利用するのはちょっと厳しい。数人もしくは単独の遊び釣りで利用するのが、もっとも理想的だろう。
釣り方とエサ
大雨による一時的な水温低下によって、直近の釣況は思わしくない。とくに両ダンゴで釣りきろうとすると貧果に終わってしまうこともあり、数を狙うならセット釣りがお勧めと舟宿のご主人も話していた。
仮にセットで狙うなら食わせはグルテンがいいようで、何なら両グルテンで狙っても面白いそうだ。夏にグルテンかよ、と驚く人も少なくないが、三島湖をはじめ戸面原ダムなどでも真夏のグルテンが効くという話は、以前から聞いていた。両ダンゴにこだわるならともかく、よりアタリを出したいならバッグにアルファ21やわたグルなどをしのばせておくことをお勧めする。なおトロ掛けも効くとのこと。
本湖向きの釣り座(提供:週刊へらニュース・編集部)また、これもご主人から聞いた話だが、昨今は管理釣り場で全盛のホタチョーで狙う人も少なくないそうだ。この手の釣りに疎い記者にコメントのしようはないが、口数が減った良型主体の釣り場にとっては効果的な釣り方なのだろう。
なお、両ダンゴであってもそれなりの釣果は望める。日並み次第では大釣りもあるだろう。共エサ釣りしかできないこんな記者でも取材時に15枚前後は釣れたので、腕達者な人ならはるかに数は伸ばせただろう。
釣るならセット、楽しむなら両ダンゴ。
好みの釣りで、桟橋下に潜む大型をぜひゲットしてもらいたい。
<週刊へらニュース・編集部/TSURINEWS編>
三島湖
舟・桟橋:¥3000。舟はライフジャケット必携。

