イカメタルでケンサキイカを狙い、初めて利用する乗合船に仲間4人で乗船しました。今回の目的は、数よりも「大剣」と呼ばれる大型サイズ。水深80m前後の深場を大型スッテで攻略すると、狙い通りの1パイを手にすることができました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田村昭人)
目次
終盤のイカメタルで大剣狙い
今回はイカメタルでのケンサキイカ狙い。それも「大剣」と呼ばれる大型サイズを狙って、初めて利用する乗合船に仲間4人で参戦してきました。当初は無風のベタ凪予報。
凪の夜がはじまる(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)潮さえ動いてくれれば釣りやすい状況になりそうでしたが、後半は北風が吹き始めて状況が一変。深場狙いということもあり、苦戦を強いられるイカメタル便となりました。乗船者は私たち4人を含めて合計11人です。
さてどうなるか……(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)当日のタックル
使用したのは7ftのライトソルトゲーム用ベイトフィネスロッド。リールはカウンター付きのダイワ・紅牙IC150Pで、PEライン0.8号を巻いています。仕掛けはサンライン「アジーロ エステル イカメタル仕掛 ダブルタイプ」。ドロッパーを2つセットできるタイプです。
ドロッパー(浮きスッテ)はヤマシタ「スクイッシュ7-2」とデュエル「イージースリム95mm」。今回は大剣狙いなので、大きめのサイズを選択しました。ナマリスッテは深場を攻略するため、デュエル「イージーベイトメタル」の30号を用意しました。
水深80mの深場でスタート
午後5時30分に出船。今回はポイントが遠いとのことで、40分以上走って城崎沖までやってきました。ポイントの水深は80m前後。浅いエリアではアンカーを入れて船を固定することもありますが、今回はドテラ流しです。右舷、左舷ともに釣り人が入った状態でのドテラ流しは、私にとって初めての経験。
私たちは左舷に入り、乗合船なのでナマリスッテの号数を周囲と合わせて釣りを開始しました。しかし、明るいうちはアタリがありません。船長によると、明るい時間帯は底付近、集魚灯を点灯してからは水深50m前後の中層を狙うとのこと。まずは80mまで仕掛けを落とします。
ほぼ真下に着底し、潮もほとんど動いていません。縦に探るには釣りやすい状況です。ところが集魚灯を点灯してもアタリはなし。中層まで仕掛けを上げて狙ってみましたが、どうも違うように感じます。そこで再び底付近に狙いを絞ることにしました。
水深75~80mで連発
午後7時30分、着底から2mほど巻き上げ、大きくシャクって止めます。すると「クンッ」と竿先が重くなるアタリ!普段狙っているポイントの倍以上の水深があるため、上げてくるのにも時間がかかります。ようやく姿を見せたのは中型のケンサキイカでした。
まずまずサイズ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)釣れたタナを仲間と共有すると、みんなも深場狙いに変更。75~80mで連続してヒットし、仲間にもケンサキイカが掛かり始めました。「ここからラッシュか」と思いましたが、すぐにアタリが止まります。群れが浮いてきたのかと船長が話していた50mラインも探りましたが、こちらも反応なし。
この日は群れが小さいのか、活性が低いのか、中層まで浮いてきていないようです。効率は悪くなりますが、今回の目的はあくまで大剣。少しでも大型を釣るため、私は深場狙いを続けました。
仲間は数釣りへシフト
ここで小さく竿先が浮くようなアタリが出ました。掛けてみると、ショアからでも狙えるような小型のケンサキイカ。サイズダウンです。仲間はここで大型狙いから数釣りへシフト。スッテのサイズを小さくすると、狙い通り連続ヒットしました。
サイズは小さいものの、着実に数を追加しています。一方、私は大剣狙いを続行。実績の出ているスクイッシュと95mmのイージースリムをそのまま使い、大型に狙いを絞ります。
誘いを変えるとサイズアップ
午後8時30分を迎え、いよいよ後半戦です。仲間や周囲の釣り人のシャクリやフォールを観察していると、小型は釣れているものの、大きなサイズが出ていません。そこで私は狙い方を変更。底付近でシェイクしてから、ロングステイを入れてみます。
すると「クンッ」と竿先を持っていくアタリが出て、周囲で釣れているイカよりもサイズアップした中型が連続ヒットしました。しかし、まだ狙っているサイズではありません。
サイズアップ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)大剣サイズのケンサキイカ登場!
次は連続してシャクった後にピタッと止め、長めのステイを入れる釣り方へ変更。水深80~84mの底付近に狙いを集中します。すぐにはアタリが出ません。それでも同じ釣り方を続け、30秒以上ロングステイさせていると、突然竿先が「フッ」と軽くなりました。
すかさずアワセを入れるとドラグが出ます。「これは良いサイズ!」深場から時間をかけて巻き上げます。途中でも時折グングンと引き込み、サイズアップは確実です。
スルメイカとのダブル
ところが途中で、いきなり「グーン」と大きく持っていくアタリが追加され、引き方がおかしくなりました。巻き上げのスピードを上げて回収すると、スクイッシュには狙っていた大剣サイズのケンサキイカ! さらに一番下のイカメタルには、大きなスルメイカが掛かっていました。
途中で引きが変わったのは、スルメイカが追加でヒットしたためだったようです。ようやく狙いの大剣をキャッチすることができました。
サイズアップ!(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)突然の北風で状況が一変
時刻は午後9時。「大型を狙うパターンをつかんだ。ここから後半のラッシュか」と期待したところで、突然北風が吹き始めました。すると船が大きく流されるようになり、状況が一変します。
仕掛けが流されてしまう
水深80mまで真下に仕掛けを落とすと、着底するころには右舷側まで流され、オマツリしてしまいます。キャストしてから沈めても、ロングステイしている間に仕掛けが右舷側まで流されてしまうため、すぐに回収。非常に効率の悪い釣りになりました。
左舷では右舷の釣り人とのオマツリが増え、まともに釣りができない状態に。スピニングタックルのオモリグに替え、キャストして対応する人も増えました。しかし、釣れてくるのは小型のケンサキイカが中心です。
スッテを減らして潮の抵抗を軽減
私は少しでも仕掛けの抵抗を減らすため、スッテを1つに減らして素早く沈める作戦に変更しました。ロングステイを1回入れては回収するという効率の悪い釣りになりましたが、それでもヒットするのは中型サイズ。
10パイを超えたころには、右舷側でも底付近を狙うことが難しくなり、釣れるイカも小型化してきました。この状況になってから約2時間で追加できたのは3バイ。かなり手返しが悪くなってしまいました。
最後は着底後のゆっくり巻きへ誘い方を変更し、ケンサキイカ2ハイとスルメイカ1パイを追加したところでタイムアップとなりました。
タイムアップ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)大剣1パイ含むケンサキ15ハイ
数釣りへシフトした仲間は20パイ超え。私はケンサキイカ15ハイとスルメイカ2ハイで終了しました。後半に失速したのが悔やまれる結果です。右舷側でも多い人で20パイほど。
10パイ程度だった人もいて、後半はアタリが少なく、不完全燃焼の釣行となりました。大剣サイズは私の1パイを含めて船中3バイ。今回は大型そのものがあまり入っていなかったようです。
ケンサキイカ15ハイ(提供:TSURINEWSライター・田村昭人)深場に苦戦
例年ならシーズン後半になるにつれてタナが上がり、中層でも釣れることが多いのですが、この日は底付近でしか反応が得られませんでした。さらに、初めて経験する水深80m前後の深場。どうしても手返しが悪くなり、数を伸ばすことができませんでした。
大型狙いは的中か
それでも終始底付近を狙ったことで、周囲よりも比較的サイズの良いケンサキイカをそろえることができました。また、大きなスッテを使い続けたことで小型が掛かりにくく、大型狙いには効果があったように感じます。
今シーズンはもう釣行できないかもしれませんが、深場での大剣狙いという新たな引き出しが増えました。また来年、この経験を生かして大剣サイズを狙ってみたいと思います。
<田村昭人/TSURINEWSライター>


