チニングというと、ワームを使ったボトムゲームを思い浮かべる人が多いだろう。実際、チヌやキビレをルアーで狙ううえでワーミングは非常に重要な釣り方であり、特に食い渋りの攻略では欠かせない。しかし、「ミノー」も非常に面白い選択肢である。ベイトを追っている魚を効率よく探したいとき、シャローを広くチェックしたいとき、あるいはボトムのワーミングでは反応しない魚を狙いたいとき、ミノーが活躍する場面は意外に多い。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
チニングでミノーを使う意味
ミノーの最大のメリットは、ワームとは違うレンジとアクションでチヌを探れることだ。
ワームでボトムを丁寧に探る釣りは強い。しかし、魚がボトムから浮いているときや、ベイトを意識しているときには、必ずしもボトムにルアーを置き続ける必要はない。またチヌがいるのは確かだが、ボトムをとることができない水深のときには、ボトムを捨てて浮いているチヌをミノーで探した方がいい。
操作は「巻くだけ」カンタン
また、ミノーはキャストして巻くというシンプルな操作で広い範囲を探れる。
ボトムゲームでは一投ごとに丁寧に底を取って探る必要があるが、ミノーならテンポよくキャストを繰り返して魚の居場所を探すことができる。
特に活性が高い時間帯には、このテンポの良さが大きな武器になる。アクションはただ巻きでOKだが、サイズや浮力、巻き速度を変えながら、その日のチヌが反応する条件を探る必要がある。
60~100mmを揃える
チニングでミノーを揃えるなら、まず60mm程度の小型から100mm程度までを考えておきたい。
60~70mm前後は、イナッコ(ボラの仔)など小型ベイトを意識した状況で使いやすい。ライトゲーム感覚で扱いやすく、プレッシャーの高い場所でも投入しやすいサイズである。
80mm前後になると、よりオールラウンドに使える。ベイトサイズがそこそこ大きく、ある程度アピール力も欲しいという場面では、このあたりが使いやすいだろう。
アベレージなミノーサイズ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)そして100mmクラス。一見するとチニングには少し大きすぎるようにも思えるが、これを大型チヌのサーチベイトとして考えてみると面白い。
大きなルアーは当然ながら存在感が強い。広い範囲から魚を探すという意味では、小型ルアーより効率がいい場合もある。
フローティングの使いどころ
フローティングミノーは、まずシャローを探るときに使いたい。
水深の浅い場所では、ルアーをボトムまで沈める必要がない。むしろ根掛かりや障害物を避けながら、一定のレンジをキープして魚を探れるフローティングの方が扱いやすい。
特に朝夕のマヅメや潮が動いているタイミングなど、魚がベイトを追って浮いている可能性があるときには積極的に投入したい。
キャストして一定速度で巻くだけでもいいし、巻きを止めて浮上させるなど、ルアーの浮力を利用した誘いもできる。
ラパラなどもきく(提供:TSURINEWSライター・井上海生)
シンキングも必要な理由
一方で、フローティングだけでは攻略できない場所も多い。そこで必要になるのがシンキングミノーである。
水深のある場所や潮流の強い場所では、ルアーをある程度沈めなければ魚のいるレンジまで届けられないことがある。
また、チヌが中層からボトム付近にいる場合、フローティングミノーではどうしても攻めきれない。その点、シンキングミノーなら、キャスト後にカウントを入れてレンジを下げたり、流れの中でルアーを送り込んだりできる。
ミノーでとった年無し(提供:TSURINEWSライター・井上海生)――いかがだろうか? チヌはボトムをとってワームで釣るものとばかり考えていると見逃してしまう魚影もある。実は筆者もこれまで何で一番チヌを釣ったかといえば、他にはないミノーである。
真冬の大阪南港シーサイドコスモで、ほかの釣り人が何もかけていない状況で、メバル用ミノーで確信的に年無しのチヌを釣ったこともある。どんなシーズンでも特に足元の群れにはミノーがききやすいので、お試しあれ。
<井上海生/TSURINEWSライター>




