7月12日は久しぶりに大阪湾奥・泉大津方面へ足を運び、メバリングタックルを流用したライトブリームゲームを楽しんできた。今年の大阪湾奥は春先からチヌの話題が例年ほど聞こえてこず、「今年は少し様子がおかしい」と感じていた。数釣りは難しいかもしれない。それでも一尾との出会いを信じてロッドを振り続けた結果、苦戦の末に47cmの良型チヌをキャッチ。数は伸びなかったものの、久々の湾奥釣行を締めくくる価値ある一枚となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
ライトブリームゲームへ
この日は7月12日。夕方から泉大津の護岸へ入り、メバリングタックルを使ったライトブリームゲームを開始した。ライトラインで狙うチニングは、魚との距離が近く、チヌ特有の鋭い突っ込みを存分に味わえるのが魅力である。
現地へ到着すると風は弱く、釣りはしやすい状況だった。一方で真夏らしい暑さは厳しく、海水温もかなり上昇している様子だった。例年ならこの時期はもう少しチヌの反応があっても不思議ではないが、今年はノッコミの頃から全体的に釣果情報が少なく、不安を抱えながらのスタートとなった。
まずは岸壁際やブレイクラインを中心に探り、チヌが差していそうなコースを丁寧に通していく。しかし期待した反応はなかなか得られず、静かな時間だけが流れていった。
アタリが遠い日
開始からしばらくは完全な沈黙だった。
ルアーを通してもショートバイトすらなく、潮も思っていたほど効いていない印象を受ける。潮回り自体は決して極端に悪いわけではないが、その日の流れ方や風向きがうまく噛み合っていないように感じた。
湾奥のチニングは少しの条件の違いで反応が大きく変わる。潮色や流れ、ベイトの有無を観察しながらキャストを続けたが、生命感は決して濃いとは言えなかった。
「今日は厳しい日かもしれない」そんな考えが頭をよぎったものの、1尾だけでも獲れれば十分価値のある日になると気持ちを切り替え、粘ることにした。
諦めずにルアーローテ
反応がないからこそ、同じルアーを投げ続けるのではなく変化を付けることを意識した。
カラーを替え、シルエットを替え、リトリーブスピードも少しずつ調整する。そうして試行錯誤を繰り返した末、ピンクカラーのルアーへ交換した直後だった。
「コンッ」と明確なアタリ。しっかりフッキングを決めると、ライトタックルが大きく弧を描く。何度も底へ突っ込むチヌらしいファイトを楽しみながら慎重にやり取りし、無事にネットへ収まったのは47cmの良型だった。
久々のチヌとの対面(提供:TSURINEWSライター井上海生)1尾だけとはいえ、この日の状況を考えれば十分満足できる魚である。ルアーローテーションを諦めず続けたことが、結果につながった一枚だったように思う。
がっつり食ってる(提供:TSURINEWSライター井上海生)今年の夏のチニングは難しいか
最終的な釣果は47cmのチヌ1枚のみ。数だけ見れば物足りない内容ではあるが、今年の大阪湾奥の状況を考えると貴重な釣果だった。
春から続く低調な雰囲気は夏に入っても大きく変わっておらず、例年のように「どこへ行ってもチヌが釣れる」という印象はまだない。海水温もさらに上昇していく時期だけに、これからは河川や汽水域、流れの効くポイントなど、場所選びの重要性がますます高くなってきそうである。
一方で、チニングは1日で状況が一変することも珍しくない。まとまった雨や潮回りの変化をきっかけに、一気に釣果が上向く可能性も十分残されている。
ここからよくなるか?(提供:TSURINEWSライター井上海生)今回は一枚に終わったものの、久しぶりに湾奥でチヌの力強い引きを味わえたことは大きな喜びだった。今年の夏は決して簡単ではなさそうだが、だからこそ一尾の価値は例年以上に大きい。状況を見極めながらルアーやポイントを工夫し、これからも大阪湾奥のチニングを追い続けていきたい。
<井上海生/TSURINEWSライター>


