7月の岸和田一文字は波止タコ釣りが人気のシーズン。釣り人が分散して沖一文字に余裕ができたタイミングを狙い、落とし込み釣りでチヌを狙った。前週は下り潮に苦戦してボウズに終わったが、翌週の上り潮では43cmの本命をキャッチ。潮回りの重要性を改めて実感した釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
7月の岸和田一文字はタコ一色
7月の岸和田一文字は波止タコが好調で、岸和田渡船の釣果情報にも連日タコの釣果が並ぶ。土日祝は予約がすぐ埋まるほどの人気だ。
岸和田渡船釣果情報(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)しかし、釣り人の多くは長い旧一文字へ渡るため、チヌやカンダイ狙いで通う沖一文字は比較的余裕がある。今回は7月11日と18日の2週連続で釣行し、潮の違いによる釣果の差を検証した。
岸和田一文字拡大図(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)7月11日は下り潮で完敗
11日は始発便を確保し、朝4時に沖一文字へ渡った。釣り人は20人ほどで、狙いどおり落とし込み釣りには十分なスペースがあった。しかし、この日は午前中いっぱい下り潮。
ポンプ小屋から南奥はガラ空き(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)水深が浅くなる状況は落とし込み釣りには不利で、朝7時までにカンダイと思われる強烈なアタリが2度あったものの、いずれもラインブレイク。その後は本命からの反応はなく、そのままボウズで納竿となった。
落とし込み釣りは下り潮は不利(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)翌週の上り潮に再挑戦
翌週18日は潮回りを確認すると午前中が上り潮。リベンジを決意して予約したが、始発便は瞬時に満席となり、何とか5時便を確保した。当日は岩ガニとミジ貝を求めて3軒の釣具店を回り、エサを十分に確保して乗船場へ向かった。
始発便は予約定員満杯(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)この日は始発便の定員が増えていた影響もあり、2便は20人足らず。沖一文字へ渡ると、波止タコ狙いの数人が「反応がない」と早々に旧一文字へ移動する姿も見られた。
岸和田沖一文字の様子(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)落とし込み釣りのタックル
今回使用したタックルとエサは以下の通り。
- 落とし込み専用竿3・9m
- リール
- 落とし込み専用ライン2号
- 市販目印仕掛け
- ハリス1・7号
- チヌ針3号
- ガン玉2B
- 岩ガニ、ミジ貝
岩ガニは足の付け根へ刺す横掛けで使用。真夏はエサが弱りやすいため、海水をこまめに交換し、保冷剤や凍らせたペットボトルを使って水温管理を徹底した。
岩カニを弱らせない工夫(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)外向きの壁際を丁寧に探る
沖一文字では、ルアーマンやフカセ釣り、サビキ釣りの人が点在する程度で、多くは波止タコ狙い。釣り人が移動を繰り返すため、落とし込み釣りで狙う外向きは空いている場所が多かった。
上り潮に期待しながら壁際へ岩ガニを落とし込み、テンポよく探り歩く。しかし、この日も大量のフグが岩ガニを次々とかじり取り、本命からの反応はなかなか得られない。
エサ取りのフグにかじられた(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)それでも、いつか訪れる一瞬のアタリを信じて歩き続けた。
壁面ギリギリに岩カニを落とし込む(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)タコ釣りの様子もチェック
釣りの合間にタコ狙いの様子を見ていると、その日の反応に合わせたポイント選択が釣果を左右しているようだ。沖一文字だけでなく、旧一文字や中波止へ移動した釣り人が数釣りを楽しむ場面も見られた。
待望のヒットは43cm本命チヌ
午前7時40分ごろ、ラインがわずかに緩んだ直後、一気に引き込まれる本命らしいアタリが出た。合わせを入れると、竿先が海面へ突き刺さるほどの強烈な引き。これまで何度もラインブレイクを味わってきたカンダイを確信し、慎重にやり取りを続けた。
しかし、海面に姿を現した魚体は予想外。銀色に輝くチヌだった。しかも針は口ではなくエラ付近に掛かったスレ掛かり。魚を弱らせることができず、タモ入れには大苦戦した。
何度も失敗しながら慎重に誘導し、ようやくネットイン。計測すると43cmの立派なチヌだった。周囲の釣り人からも「デカいな」「こんなん釣れるんや」と声を掛けられ、苦労して取り込んだ1尾だけに喜びもひとしおだった。
チヌ43cm(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)1匹でも十分満足の釣果
その後は追加できず、最終釣果は43cmのチヌ1匹。10時便で帰港すると、旧一文字で良型のマダコを数多く釣った人たちが次々と釣果報告を行っていた。その中で筆者のチヌも岸和田渡船の船長が撮影し、Webサイトへ掲載してくれた。
帰宅後は血抜きと下処理を済ませていたチヌを酒蒸しに、アラは味噌汁に。新鮮な魚ならではのおいしさを存分に味わうことができた。
酒蒸しととアラの味噌汁し(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)潮回りが釣果を左右
前週は下り潮でボウズ、今回は上り潮で43cmのチヌをキャッチ。わずか1週間でも潮回りによって釣果は大きく変わることを改めて実感した。
今後の展望
一方で、岸和田一文字では波止タコも依然として好調。タコ釣り人気によって落とし込み釣りのポイントが空く今の時期は、チヌ狙いには意外な好機とも言える。タコと落とし込み、それぞれの魅力が楽しめる岸和田一文字は、この夏も目が離せないフィールドだ。
<伴野慶幸/TSURINEWSライター>



