岐阜県海津市が地域活性化を目的に開催している「海津市バス釣り王決定戦」。中部屈指の人気バスフィールド・大江川と中江川を舞台に行われるフォトトーナメントだ。今回は大会概要や表彰式の模様、実際に現地を訪れて感じた大江川の魅力をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
大江川はバス釣りフィールド
岐阜県海津市を流れる大江川は、古くから中部地区を代表するブラックバスフィッシングのメジャーフィールドとして知られている。筆者も愛知県西部の実家から、小中学生時代には自転車で通った思い出深いフィールドだ。
当時からプレッシャーが高く難しい川だったが、現在ではさまざまなメディアで取り上げられ、有名プロアングラーも数多く訪れる全国区の人気フィールドとなっている。
大江川は全域の多くが護岸されており足場が良く、おかっぱりで楽しめるのが最大の魅力。近年はアングラー向け駐車場「アングラーズパーク」も整備され、海津市や海津漁協、釣具メーカーが協力して釣り場環境の整備を進めている。
護岸され足場がいい大江川(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)遊魚券が必要
なお、大江川と中江川で釣りをするには海津漁協の遊漁券が必要。遊漁券はFishPassまたは現地監視員から購入できる。一部禁漁区や別遊漁券が必要なエリアもあるため、釣行前には海津漁協のホームページで確認しておきたい。
大江川では遊漁券が必要(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)海津市バス釣り王決定戦
海津市バス釣り王決定戦は、バスフィッシングを通じて海津市の魅力を発信し、地域活性化につなげることを目的に市が開催している大会だ。今年で第8回を迎え、4月18日から5月17日まで開催。Instagramを利用したフォトトーナメント形式で、ルアーで釣り上げたブラックバス1匹の全長を競う。
毎年レベルの高い大会となっているが、今年は筆者の小学校時代からの幼なじみであるラファエル・モリヤマ氏が、60cmのスーパーランカーをキャッチして悲願の初優勝を果たした。
優勝したラファエル氏(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
表彰を受けるラファエル氏(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
中央がラファエル氏(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)TSURINEWSライターとしても大会の取り組みや、大江川でロクマルが釣れた背景に興味があり、祝福も兼ねて6月28日に開催された表彰式へ足を運んだ。
ラファエル氏と記念撮影(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
受賞者の方と記念撮影(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
海津市バス釣り王の証(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)久しぶりの大江川を釣行
表彰式前日の6月27日は、数年ぶりとなる大江川へ釣行した。優勝したラファエル氏は仕事の都合で参加できなかったため、同じく小学校時代からの幼なじみ・田村氏と午後2時から実釣開始。しかし台風接近の影響で雨となり、限られた時間での釣りとなった。
短時間ながら田村氏が40cmアップをキャッチ。筆者にはヒットこそなかったものの、久しぶりの大江川を楽しむことができた。夜はラファエル氏とも合流し、3人で祝勝会を開催。
3人で祝勝会(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)小学校時代の思い出話から最近の釣り事情まで話は尽きず、大人になっても釣りという趣味が仲間をつないでくれていることを改めて実感した。
表彰式の模様
翌28日、海津市役所で表彰式が行われた。最初は少し堅い雰囲気だったが、海津市・横川真澄市長の軽快なトークで会場は終始和やかな空気に包まれた。優勝したラファエル氏は表彰状とともに、大会メインスポンサーであるジークラック代表・青木氏から豪華賞品を贈呈された。
景品には数万円する人気ビッグベイトなども含まれており、非常に豪華な内容だった。
優勝者のタックル
- ロッド:ノリーズ ロードランナー680H
- リール:シマノ メタニウムXT
- ライン:クレハ R18 リミテッド 14lb
- ルアー:ジークラック ベローズギルスイマー4・2in+リューギ ウェイテッドフック
釣り方はボトムまで沈め、適度なスピードでリトリーブするシンプルなものだったという。
幅広い層が楽しめる釣り大会
その後は上位入賞者へのインタビューが行われ、ヒット状況や攻略法など、今後の釣行の参考になる話も多く聞くことができた。また、サイズ賞だけでなく特別賞やファミリー賞も設けられており、幅広い層が楽しめる大会であることも印象的だった。
横川市長は「この大会を通じて、大江川でのバスフィッシングだけでなく海津市の魅力も知ってもらいたい」と語り、地元愛あふれるメッセージを送っていた。なお、海津市バス釣り王決定戦は来年も開催予定。参加費は無料で、Instagramアカウントがあれば誰でも参加できる。
ロクマルヒットルアー(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)
ベローズギルスイマー4・2in(提供:TSURINEWSライター・稲垣順也)バスフィッシングと地域活性化
今回の表彰式を通じて感じたのは、海津市はおかっぱりバスフィッシングによる地域活性化のモデルケースになり得るということだ。市がバスフィッシングを地域の魅力として発信することで、多くのアングラーが訪れ、遊漁料収入だけでなく飲食店や宿泊施設など地域経済にも好影響を与えている。
ブラックバスには「害魚」というイメージもあるが、大江川ではオイカワ、モロコ、ワタカ、テナガエビ、ウナギ、フナなど多くの在来種と共存している。
遊漁券収入の一部は在来魚の放流にも活用されており、その結果としてベイトフィッシュも豊富で、コンディションの良いバスが育つ環境につながっている。こうした共存の取り組みも、今後さらに注目されていくのではないだろうか。
マナーを守って楽しみたい大江川
表彰式後には入賞者とも話をする機会があったが、多くのアングラーが「ゴミは見つけたら拾う」と話していた。実際、前日の釣行でもゴミはほとんど見当たらず、大江川に通うアングラーのマナー意識の高さを感じた。一方で、人気フィールドゆえに釣り人が増え、マナー悪化を心配する声も聞かれた。
休日は混雑するため、近くで釣る際は一声掛けること、禁止場所への駐車をしないこと、夜釣りでは騒音に配慮することなど、基本的なマナーを守ることが大切だ。
市がバスフィッシングを積極的にPRしている今だからこそ、私たちアングラーも「釣りをさせてもらっている」という気持ちを忘れず、良い環境を次世代へつないでいきたい。足場が良く、おかっぱりで快適に楽しめる大江川。
近くには「おちょぼさん」の愛称で親しまれる千代保稲荷神社や温泉など観光スポットも充実している。釣りと観光を合わせて、ぜひ一度海津市を訪れてみてはいかがだろうか。
<稲垣順也/TSURINEWSライター>
大江川


