初夏から夏にかけて、明石沖ではマダコ釣りが旬を迎える。遊漁船でも人気のターゲットだが、実は筆者はマダコ釣りがあまり得意ではない。個体数が豊富だった頃は何度も通ったものの、近年は年に1~2回ほどボートで出向く程度になった。数釣りが魅力の明石沖のマダコ釣りだが、今回は久しぶりに"へそ曲がり"を反省し、ひとり気ままなボート釣りでマダコを狙ってみた。晩ごはんの肴が手に入れば上出来。そんな気楽な釣行である。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
初夏から晩夏がマダコ釣りの旬
タウリン豊富なマダコは夏バテ対策にも良いとされ、「芋・蛸・南京」という言葉があるように昔から親しまれてきた食材だ。下処理さえ済ませれば料理の幅も広く、嫌いな人は少ないだろう。
スーパーや飲食店で見かけるタコの多くは輸入物だが、「明石ダコ」のブランド力は今も高い。国内外を問わずタコの需要は高く、常に供給を上回るともいわれている。
マダコは第1種共同漁業権の対象
マダコは多くの都道府県で第1種共同漁業権の対象種に指定されている。アワビやサザエと同様に、指定区域内での採捕は禁止されており、沿岸部の多くが対象エリアとなっている。地域によって規則は異なるため、釣行前には必ず各自治体や漁協のルールを確認しておきたい。
明石沖のマダコは減少傾向
コロナ禍以降、明石沖ではマダコの減少が話題となった。それ以前から減少傾向はあったものの、2021年頃を境に状況が大きく変化したように感じる。イカナゴの不漁と並び、明石沖を代表する資源の変化として知られるようになった。
マダコは定着性が高く、一度資源が減少すると回復に時間がかかるといわれる。漁業と遊漁の双方が利用する資源だけに、今後も適切な管理が求められている。そんな背景もあり、筆者自身も以前ほど頻繁には通わなくなったのかもしれない。
潮止まり前後を狙う
潮止まり前後はマダコが狙いやすい時間帯だ。潮が速くなるとタコは巣穴に入りやすくなり、ボートからタコエギを操作することも難しくなる。6月の明石沖は、満潮へ向かう時間帯は比較的潮が緩やかで、満潮を過ぎると一気に流れ始めることが多い。この日も朝8時頃までは勝負になると読んでいた。
使用したタコエギ各種(提供:TSURINEWSライター・丸山明)早々に300gマダコがヒット!
タコエギは定番とされる白と黄色の組み合わせからスタートした。水深は10~15mほどで、光も届きやすく、タコがエギを視認しやすい条件だ。
すると開始早々、エギに乗る独特の重みが伝わった。しっかり抱かせてからアワセを入れるとズンと重量感が乗る。まずは300gほどのレギュラーサイズをキャッチした。
白系エギにヒット(提供:TSURINEWSライター・丸山明)実績場を巡って800g良型
幸先の良いスタートだったが、その後は沈黙。あちこち移動しながらタコの潜む場所を探していく。過去に実績のあるポイントへ移動すると、今度は立て続けに2杯追加。これで3杯目となった。さらにポイントを変えながら探っていると、今度は明らかに重量感のあるアタリ。
慎重に寄せて玉網で取り込むと、計測で800g。足も太く、食べ頃サイズの良型マダコだった。このサイズが1杯入ると満足感が違う。その頃から潮が速くなり始め、仕掛けのコントロールが難しくなってきた。タコエギを引きずる状態になると釣りにならない。午前9時、潮の速さに見切りをつけて納竿とした。
800g良型タコ(提供:TSURINEWSライター・丸山明)最終釣果
釣果は4杯。数釣りには及ばなかったが、晩ごはんの肴としては十分すぎる釣果だ。
前日に釣ったヒラメや甲イカも残っており、しばらくは魚介料理を楽しめそうである。
じゅうぶんな釣果(提供:TSURINEWSライター・丸山明)へそ曲がらずに、今年はもう少しマダコ釣りにも通ってみようかと思う。明石沖のマダコシーズンはお盆前頃まで続く。まさに夏を代表する釣りのひとつである。
<丸山明/TSURINEWSライター>



