相模川アユルアー釣り完全攻略 【ポイント・レギュレーション・釣り方を解説】

相模川アユルアー釣り完全攻略 【ポイント・レギュレーション・釣り方を解説】

アユルアー(アユイング)を始めてみたいというビギナーからもっとも多く受けるのが、「何を揃えればいいか?」という道具の質問。その次に多いのは「どこのポイントへ行って、どのように釣ればいのか?」という疑問。

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(アイキャッチ画像提供:フィッシング相模屋・平賀精一)

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アユ釣り 淡水の釣り

相模川徹底解説

エリアごとに川の表情がガラリと変わり、レギュレーションも複雑な相模川では、初心者にとって「迷い」が生じやすいのも事実。

そこで今回は、地元密着で日々現場のリアルな情報と対峙している釣具店店長としての立場から、初めてでも迷わず1キープに出会えるための「具体的なポイント選び」と「現場ですぐ役立つアプローチ法」を実践的に解説する。

相模川のレギュレーションと川の表情

相模川は、2026シーズンからアユルアー可能区域と期間に変更があるため、まずはここをしっかり頭に入れておく必要がある。

可能区域の上限

圏央道・相模原愛川ICから相模川に架かる道路の下から、下流が対象。

期間の変更

磯部堰堤から上流部は6月1日~10月31日まで。磯部堰堤から下流部は、従来通り10月14日まで。

このエリア変更に伴い、今シーズン一番の注目株となるのが、最上流エリアに位置する超人気ポイントの昭和橋周辺だ。

昭和橋の河川敷に車を停め、そこから新設された上流部を目指すのが今季の王道ルートとなる。昭和橋から新昭和橋にかけては、瀬などの変化に富んだルアー好みのロケーションが続き、新昭和橋から圏央道下にかけての上流部は、流れの緩いトロ場が広がるなど、エリア内でも多様な表情を見せてくれる。

まず押さえるべき有名ポイント

相模川には、アユの魚影が濃く実績も申し分ない有名ポイントが点在している。まずはこれらの一級地帯の位置関係を把握しておこう。

相模川アユルアー釣り完全攻略 【ポイント・レギュレーション・釣り方を解説】相模川のポイント(作図:フィッシング相模屋・平賀精一)

・昭和橋エリア 下流の分流側、本流側、そしてそれらが交わる合流点。

・上依知(青少年広場入口)エリア 適度な押しのある瀬と、緩やかなトロ場が隣接する一級地帯。

・座架依橋エリア アユが足を止めやすい上流の瀬。

・三川合流エリア 相模川・中津川・小鮎川が交わる広大なエリアから、下流の小田急線周辺まで。

初心者でも迷わない店長直伝「岸際ダウンの釣り」

相模川のポイントは、水面のギラつきや水深によって魚影を直接視認しづらい「ブラインド」の釣りが多くなる。近年はルアーを流れに乗せる「ドリフト」で釣る人も増えているが、初めてアユルアーに挑戦するなら、各ポイントの「瀬肩(瀬の始まり)」や「瀬尻(瀬の終わり)」を狙ったダウン(下流側)の釣り一択だ。

理由は明確。ルアーが万が一根掛かりしても、回収しに向かいやすいこと。そしてルアーが目視できるレンジを泳ぐことが多いため、野アユが激しく追って突撃してくる「掛かる瞬間」が見え、この釣りの醍醐味を一番体感しやすいからだ。

岸際からのアプローチ手順

川の真ん中を狙わない。「川の中央を目がけて遠投しなければ」と思う必要はまったくない。アユは岸からさほど離れていない場所にもたくさん着いている。まずは岸際の水の中(くるぶし~膝下程度)に立とう。

下流へ向かって10mキャスト。足元から下流へそのままルアーを流し込む(歩かせ流す)方法もあるが、これはハリスが絡む原因になりやすく、ルアー着水・潜行直後のリアクションヒットのチャンスを逃してしまう。そのため、下流へ向かって10mほどきっちりキャストするのがお勧め。

相模川アユルアー釣り完全攻略 【ポイント・レギュレーション・釣り方を解説】昭和橋下流でゲット(提供:フィッシング相模屋・平賀精一)

竿の角度は45度にする。ルアーが川底を小突きすぎないように注意しながら、竿を45度前後の位置に構えてルアーを流れの中で泳がせる。

竿を倒して誘いを入れる。反応がなければ、糸やルアーの動きを見ながら、竿をゆっくりと左右どちらかへ倒していく。この竿を倒すスピードがそのままルアーの移動速度になる。「早め」「遅め」など、その日のアユが反応する速度を探ってみてほしい。

ルアーの通るコースが重要

瀬尻や瀬肩は、アユが通過したり足を止めたりするキーマッピング。焦らずじっくり探るつもりで狙うのが鉄則だ。左右を攻めたら、少しだけリールを巻いてルアーの位置を変えていく。

途中に大きめの石があれば大チャンスとなる。アユは石についたアカをエサ場として強い縄張りを持つため、その石の前後左右にルアーがピタッと止まるように丹念に狙う。縄張り意識に火がついた野アユが、猛烈に体当たりしてくるはずだ。

その場でルアーを止める以外にも、軽く竿先を弾いてアユがアカをハむような動きを演出したり(トゥイッチ)、竿をほんの少しだけ倒して戻すことで、頭を下げて尻尾を振るような仕草をさせるのも効果的。

手前まで探ってきたら再度キャストする。同じポイントでも、ルアーが「右から入るか」「左から入るか」「真っ直ぐ入るか」で野アユの反応は劇的に変わる。投げる角度だけでなく、自分が立つ位置を半歩、1歩と前後左右に変えて同じように狙う(※1回のキャスト中には動かないこと)。ルアーの通るコースが微妙に変わるだけで、それまで追わなかったアユが、急に追ってくるリアルな釣りを体感できる。

 店長おすすめの穴場と夏の必勝法

上記で紹介した有名ポイントは一級地帯ゆえに釣り人も多く、プレッシャーが高くなりがちだ。そこで、現場を知り尽くした立場から、のびのびとロッドを振れるおすすめのスポットを提案したい。

それが、少し下流に位置する国道246号線下や、三川合流の上流にある本流の圏央道下だ。これらのエリアは、昭和橋や上依知などの超メジャーポイントに比べるとアユの平均サイズこそやや小ぶりになる傾向があるが、そのぶん数が狙えるのが最大のメリット。比較的釣り人が少ないため、プレッシャーに怯えることなく、状況に応じてどんどんポイントを動ける。さらに、エリア内に大小の瀬、チャラ瀬、平瀬など変化が非常に多いため、いろいろなルアーや釣り方を試せる最高の練習場でもある。

暑い季節は「チャラ瀬」が炸裂

特に夏本番の暑い季節、水深の浅いチャラ瀬を先述のダウンの釣りで狙うと、ルアーがひったくられる(飛ばされる)ようにガツンと強烈に当たってくる。これがもう最高にエキサイティングだ。

相模川アユルアー釣り完全攻略 【ポイント・レギュレーション・釣り方を解説】数釣りが狙える(提供:フィッシング相模屋・平賀精一)

チャラ瀬の攻略法は驚くほどシンプル。小さくてもいいので、石の裏にできているポケット(少し掘れて深くなっている穴)を探す。そして、そのポケットとポケットを結ぶようにルアーを動かしていく。

ポケットから移動する瞬間、あるいは次のポケットにルアーがスポット入った瞬間、そこに縄張りを持つアユがいれば、驚くほどあっさりと掛かってくることが多い。ぜひ試していただきたい必勝パターンだ。

タックルについて

アユルアーのタックルを紹介しよう。

ロッド

専用ロッド9前後~10前後のスピニングまたはベイトロッド。ルアーマンなら、がまかつの舞香がキャスティング性能もよく使いやすい。アユルアーから始める入門からやり込み派には、ダイワのアユイングX 、ネオステージ。汎用ロッドならお持ちのバス、トラウト、シーバス、エギングロッドがあればここからでもOK。デメリットは色々あるが1番の違いは専用ロッドに比べるとバラシの多さが目立つ。

リール

1000~2500番のスピニングリール、小型ベイトキャスティングリール。

ライン

PEラインなら0.6~0.8号、リーダー4~8lb(4~6lbがオススメ)※ダウンの釣りやラインが張っている状態では感度がいい。アタリを大きく感じられるがロッドによってはバレやすくなる。

フロロなら4~6lbを勧める。※PEに比べて感度が落ちることがあるがバレを防ぐことがある。ハリの刺さり込みがいいが、糸がヨレやすい。

ハリ

トモ釣りと同じイカリ針やチラシバリ、ヤナギバリ イカリバリなら3本イカリがオススメ。※初期なら7号を基本に。

ルアー

アユイングミノー94SF『相模屋オリジナルカラー』のやる気満々2nd、ハミ跡のどちらかをパイロットに使用。反応悪ければからまれ鮎2nd、Queen。相模川の梅雨明け前後や9月頃にQueenがかなりの威力を発揮する事がある。2026年発売のアムズデザイン『祈晴』のサガミマスター、五月雨パールアユもオススメ。

アユルアーの世界に飛び込もう!

今回紹介した「岸際からのダウンの釣り」であれば、普段使っている汎用的なルアーロッドとリール(ライトゲーム用やバス用、シーバス用など)のタックルでそのまま始められる可能性がとても高い。

相模川アユルアー釣り完全攻略 【ポイント・レギュレーション・釣り方を解説】相模川のアユ(提供:フィッシング相模屋・平賀精一)

エリアごとに異なる表情を見せる相模川だが、ポイントの特性を理解し、足元からていねいに探っていけば、必ずきれいな野アユが答えてくれる。

今シーズンはぜひ、最新のレギュレーションを確認のうえ、このエキサイティングなアユルアーの世界に飛び込んでみてほしい。

<フィッシング相模屋・平賀精一/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
相模川
この記事は『週刊つりニュース関東版』2026年6月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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