シロイカ、アカイカ、マイカと地方名豊かな人気者ケンサキイカ。神経質なところもあるが、このイカは食欲旺盛で好奇心も強い。うまく捕食本能を刺激すれば、確実に数を伸ばすことができる。今回は、アクアウェーブから発売中のイカの本能を直撃するエギ「カドル」を、理論とその実績とともに紹介したい。
（アイキャッチ画像提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）
TSURINEWS編集部
イカの度肝を抜く「カドル」
ここで紹介するのが、アクアウェーブから発売中のエギ「カドル」。カドルの最大の武器は、シンカー部分に装着されたブレード。ジャークや横方向の軌道時にブレードが動き、波動とフラッシングでアピールする。
アクアウェーブのカドル（提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）サイズは2.5号と1.8号があり、前者はオモリグとイカメタル、後者はイカメタルメインモデル（オモリグでも使用可能）である。
2025年新色も加わった（提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）ブレードが活きる誘い
カドルのブレードは泳ぎを妨げず、ジャーク時には大きく躍動。また、シンカーに引っ張られてカーブフォールする際にも水を受けて動く。この2つの動きがブレードの真骨頂だ。
一方、エギがまっすぐ沈下しているときはブレードが静止する。誘っている最中はアピール力を発揮し、イカが抱きにくるフォールやステイ時には、自然な動きに干渉しないよう設計されている。
ブレードが強い誘引力を持つ（提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）実用性を考慮した沈下速度
カドルの沈下速度は、2.5号・1.8号ともに毎秒10cm。オモリグやロング枝ス（30〜40cm）のイカメタルリグでは、アクションから次のアクションへ移るまでの間、枝スの長さ分沈むのを待つ必要がある。
この沈下速度は、長さ分のカウントダウンがしやすく、操作ミスを起こしにくい。特にオモリグでは、沈下が完了する前にジャークに移ると、ハリス絡みを起こすほか、フォールで誘っていた動きを強制終了させてしまう恐れがある。
カドルの実績
2023年夏の発売以降、カドルは各地の海で実績を上げており、以下のような実釣報告がある。
玄界灘では大剣サイズをゲット（提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）玄界灘での実釣
フィールドモニターのケンニコ氏による玄界灘（福岡県宗像大島沖）での釣行。2023年6月、釣果が不安定な序盤にもかかわらず、オモリグでコンスタントにヒットを得た。
山陰沖での実釣
釣具店スタッフによる実釣の様子を動画で公開。地元に詳しいスタッフによる釣り方やノウハウが見られる。
また、2025年6月には本紙ロケで鳥取県境港沖でも実釣。
細かいアタリを逃さずキャッチした馬上さん（提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）当日は、予定していた船のエンジントラブルなどあり、急遽境港公共マリーナ出船の遊漁船クレイジーに乗船しての釣行となった。
十分な実釣時間がなかったものの、短いチャンスにアクアウェーブフィールドテスターの中江さん、馬上さんがオモリグでケンサキイカを着々とキャッチ。カラーはアカミドリグロー。外道のサバがいたため、アクションを押さえつつ、ローアピールのカラーで攻めてのヒットだった。
境港の遊漁船クレイジー（提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）
中江さんカーブフォール＋ステイで（提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）若狭湾での実釣
さらに、中部～近畿圏の大人気フィールド・若狭湾（福井県敦賀沖）での実釣エピソードも。
人気フィールドの若狭湾でも活躍（提供：週刊つりニュース中部版編集部・五井）2024年7月、最盛期でプレッシャーが高まる中、同社テスター・桑原氏がオモリグとイカメタルを使い分けてケンサキイカを攻略。動画ではそれぞれの釣り方のノウハウも紹介されている。
