シロイカ、アカイカ、マイカと地方名豊かな人気者ケンサキイカ。神経質なところもあるが、このイカは食欲旺盛で好奇心も強い。うまく捕食本能を刺激すれば、確実に数を伸ばすことができる。今回は、アクアウェーブから発売中のイカの本能を直撃するエギ「カドル」を、理論とその実績とともに紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)
エギのカラーローテーション
先述のとおり、エギのカラーローテーションはイカへのファーストアプローチや、警戒心を管理するうえで重要な要素。
状況別に見ると、夕マヅメの拾い釣りではアピール重視。蛍光オレンジやピンク、グロー系などが有効(日中でも底付近は暗いため)。そこにいる高活性なイカに最初に見せて引き付けることが重要だ。
中盤では、集魚灯の効果でイカが浮いてきた場合は、まずアピール系カラーを通し、アタリのペースが落ちてきたら徐々に色を落としていく。例えば、蓄光ピンクから無発光のピンクや赤黄色に段階的に変えてもよいし、ブルー系やレッドなど極端な変化を与えるのも一つの手だ。
下地がグローか赤下地かでも変わる(提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)また、魚が多い時は、イカには見えやすく魚には見えにくいブルー系や赤緑などが有効。さらに、満月時や浅ダナで光量が多いときには、ブラックや暗赤などのダーク系カラーが効果を発揮することもある。
カドルのカラーローテは?
このカラーローテーション理論を、カドルの主要カラーに当てはめてみると、次のように分類できる。
アピールで攻める
スイートオレンジ/ネオンピンク/ピンクゼブラグロー/レッドイエローゼブラ
カドルのグローベースカラー(提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)中間色
シルバー/メローピンク/アカミドリグロー/マカレルブルー
アクセント系カラー
ブラックオレンジゼブラ/ブラックゼブラ
ダーク系カラー
ブラックマグマ/レッドアイ
なお、カドルには下地がグロー、UV発光、漁業者が信頼する下地が赤色のタイプなどが設定されており、各カラーの詳細は公式ホームページで確認してほしい。
ダーク系もアクセントとして有効(提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)引き出し強化し盛期を楽しもう
さて、今期も本格シーズンが始まったケンサキイカを対象としたオモリグ&イカメタルゲーム。週末などは乗船者も多く、テクニカルな釣りを強いられることもしばしば。
そんなときは、今回紹介した理論やメソッド、そしてカドルを活用し、引き出しを増やすことで釣果アップを目指してほしい。
<五井貴矢/週刊つりニュース中部版編集部>

