ボート釣りで気を付けたいのが「操船の不慣れから起きる事故」。特にこれからの時期は、お盆など長期休暇があり、普段操船しない人も家族や友達とボート釣りに出かける機会も増えるだろう。今回は内湾に面した沼津エリアから出艇。「操船の安全」を意識しつつ、「落とし込み釣り」や「タイラバ」を満喫した様子を紹介していこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・河野)
【JM-Safety】で安全釣行
ヤマハマリーナ沼津のシースタイルでレンタルできるボートには、航行支援システム【JM-Safety】が標準装備されている。
航行支援システム「JM-Safety」(提供:TSURINEWS編集部・河野)JM-Safetyとは、利用者とマリーナが「位置情報」や「航行区域」などの情報を共有することで、航行を支援するアプリだ。
危険を知らせてくれる
「航行区域」や「立ち入りが危険なエリア」が一目でわかるようになっており、禁止エリアや危険エリアに入ってしまった場合には、アプリが自動判定してアラートで通知をしてくれる。
危険エリアに侵入するとアラート通知がくる(提供:TSURINEWS編集部・河野)初心者の強い味方
JM-Safetyをスマホにインストールしておけば、ボートの操船に慣れていない方でも、より安心してボーティングを楽しむことができる。
利用希望者は、出船前にマリーナでアプリのダウンロードをする必要があるため、不明点があればマリーナスタッフに尋ねてみよう。
アプリをダウンロードしてから出船しよう(提供:TSURINEWS編集部・河野)岩礁帯でアカハタ手中
12時を過ぎ、潮止まりに入ったため、岩礁帯のエリアに移動。ロックフィッシュを狙うことになった。山下さんが使用したのは45gのメタルジグ。
SLJで使用するジグなども有効(提供:TSURINEWS編集部・河野)水深20m前後のポイントでキャストして広範囲を探っていく。開始早々にキャッチしたのは20cm程度のアカハタ。
アカハタをキャッチした山下さん(提供:TSURINEWS編集部・河野)すぐにリリースし、サイズアップを目指していった。
「ジグリグ」でオオモンハタ
メタルジグだとなかなか反応が得られないと判断した山下さんは、すかさず作戦変更。メタルジグのテールアイにオフセットフックを装着し、ワームをつける「ジグリグ」と呼ばれる仕掛けをセットして投入。
ジグリグ仕掛けに変更(提供:TSURINEWS編集部・河野)この狙いが的中し、一投目で良型のオオモンハタをキャッチ。同じ仕掛けですぐにオオモンハタを追釣することができた。
オオモンハタ連発(提供:TSURINEWS編集部・河野)再び落とし込みにチャレンジ
ロックフィッシュを楽しんでいると、気づけば残り時間はあとわずか。山下さんは最後の可能性にかけ、落とし込み釣りに再挑戦。訪れたのは先ほどの浮防波堤。
仕掛けを入れるとすぐに小魚が付き、期待が高まる。そのまま落とし込んで大物を狙っていった。しかし、竿が曲がることはなく終了時刻となり、納竿。悔しさは残るものの、沼津の穏やかで雄大な景観を楽しみつつ、釣りを満喫することができた。
HELM MASTER EXとは
操船で初心者にとって一番難易度が高いのが、「船の離着岸」だ。特に首都圏のマリーナなどでは、大型のクルーザーやヨットが所狭しと係留されており、初心者にはより難しく感じることだろう。
首都圏のマリーナ(提供:TSURINEWS編集部・河野)そんな人に使ってもらいたいのが、操船支援システム【HELM MASTER EX】。
HELM MASTER EXは船外機用の操船制御システムで、ステアリングやシフト操作、スロットル開度など、船外機の電子制御が可能。ジョイスティックを動かすことで、操作の難しい「横方向の移動」や「360度回転」をレバー1本で行える。
HELM MASTER EX(提供:TSURINEWS編集部・河野)そのため離着岸時や狭水路、マリーナ内など操船が難しいシーンに対して、直感的な操作が可能になる。
着岸もジョイスティック1本で容易(提供:TSURINEWS編集部・河野)実際にマリーナスタッフの高田さんは、実釣中にHELM MASTER EXを使用し、船体の微調整を片手一本で行っていた。
竿を持ちながら船の向きの微調整も可能(提供:TSURINEWS編集部・河野)今回利用した、ヤマハマリーナ沼津のシースタイルで借りることができるYFR-27HMEXには、操船支援システム【HELM MASTER EX】が搭載されているため、操船に慣れていない人でも肩肘張らずに安心して楽しめるだろう。

