ボート釣りで気を付けたいのが「操船の不慣れから起きる事故」。特にこれからの時期は、お盆など長期休暇があり、普段操船しない人も家族や友達とボート釣りに出かける機会も増えるだろう。今回は内湾に面した沼津エリアから出艇。「操船の安全」を意識しつつ、「落とし込み釣り」や「タイラバ」を満喫した様子を紹介していこう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・河野)

夏のボート釣りは事故に注意
気温も上がり、本格的にマリンレジャーの季節に差し掛かっている。釣りにおいても、夏場に回遊する青物を狙ったジギングなど楽しみな季節だ。
ただ、この時期に気を付けたいのがボートでの事故。夏はお盆など長期休暇があり、普段船を操船しない人も家族や友達とボート釣りに出かける機会が増えるだろう。昨今、慣れない操船で思わぬ事故が起きてしまった事例もあるため、事前に操船について復習しておくことが大切だ。
穏やかな海で操船練習を
静岡県の東部に位置する沼津市は、東京から2時間程度で行くことができる。沼津では、青物からロックフィッシュまで豊富な魚種を狙うことができ、気軽に日帰り釣行が楽しめるエリアだ。
この沼津エリアは、県内でも比較的穏やかな内湾となっており、プレジャーボートの操船初心者や、久しぶりに操船をする人にとってうってつけの場所と言えるだろう。

ヤマハマリーナ沼津から出船
今回はヤマハマリーナ沼津の高田航さんに協力いただき、9時過ぎに出船。船はヤマハ発動機株式会社が展開しているレンタルボートサービス【シースタイル】を利用した。使用した艇は【YFR-27HMEX】。

6月中旬に入り、10cm〜15cm程度の小サバが群れているとのことで、「落とし込み釣り」を選択。青物や底物のフィッシュイーターを狙うことにした。
当日はTSURINEWSライターの山下洋太さんと、ヤマハ発動機株式会社広報担当の金森正樹さんが釣りに参加し、魚を狙った。
落とし込み釣りスタート
まずは狩野川の河口付近のポイントへ船を進めた。水深は50m前後。山下さんは、HHクラスのライトゲームロッドにPE2号を巻いた1000番の電動リールをセット。落とし込み釣り用の仕掛けに40号のオモリを付け、まずはエサとなる小魚が針に食い付くのを狙っていった。

ベイトの小魚を探す
魚探に反応が出るものの、小魚は針にかからず。事前情報では小魚がかなり入っているとのことだったが、まとまった魚影をなかなか見つけられない。それでも根気強く移動をしながら反応を探っていくと、静浦漁港の沖にある浮防波堤付近で濃い魚影を発見。

仕掛けを落とすとすぐに小魚が付いたため、そのままブリやワラサなどが食いつくのを待った。
落とし込みとタイラバの二刀流
しばらく待ってみるも大物はヒットせず。ここで山下さんは、落とし込み用のタックルを置き竿にして、タイラバにチェンジ。こうした自由さもレンタルボートならではの魅力だ。
山下さんがタイラバの準備を進めている最中、置き竿に大きなアタリが。しかし、残念ながらすぐにすっぽ抜けてしまった。

仕掛けを上げてみると、オモリのすぐ上のラインに大きな傷が入っていたため、おそらくサメの仕業だと思われる。青物がなかなかヒットしなかったのは、そのせいだったのかもしれない。
タイラバにワラサがヒット!
山下さんがタイラバを始めたタイミングで、金森さんもタイラバを開始。使用したのは、ハヤブサの「フリースライドシリーズ」。

その中でも、【フリースライド VSヘッドプラス コンプリートモデル】は、汎用性とコストパフォーマンスに優れ、買ってすぐに使えるコンプリートモデルだ。金森さんは、「アピールオレンジ」の80gを選択。仕掛けを着底させ、20巻き程度したら再度底に落とす、という動作を繰り返していく。
数回着底と巻き上げを繰り返すと、急に竿が海面に引き込まれた。かなり走るため、根魚やマダイではなさそうな様子。

使用しているのはタイラバ専用タックルのため、時間をかけて慎重に魚を上げていく。15分経ち、ようやく魚が海面に姿を見せた。姿を見せたのは、グッドコンディションのワラサ。

かなりバテていたようで、ランディングを一発で決めることができ、金森さんの笑顔がはじけた。

ワラサを釣り上げた後は、ロックフィッシュを狙うとのことで、岩礁帯のポイントへボートを動かしていった。