渓流シーズンが始まっておよそ一カ月半程度が経過した。水温も徐々に上昇し、そろそろ良型が顔を出し始める頃だ。著者は美味な渓流魚を家族で食す分だけ持ち帰るのだが、その際に併せて採集しているご馳走がある。今回は、渓流釣りと共に楽しめる「野草採集」にフォーカスしていきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)
オススメ野草その1 アブラナの仲間
ではここから、著者が実際に採集・実食してみた上で「これなら毒草と勘違いすること無く安心だ」と自信を持ってオススメする、初心者向けの野草を紹介したい。まずはアブラナの仲間だ。
見分けが簡単
春になるとお浸しやカラシ和えで食べたくなる「菜花」は、アブラナ科の総称。二月頃からスーパーや道の駅などで購入できるが、実はどこにでも生えているポピュラーな野草だ。三月~五月には特徴的な黄色い花が咲くので、見間違えることも無い。
アブラナ科の花(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)心配な方は、事前に茸本氏の動画で予習しておくと安心だ。
仲間が沢山いる
アブラナ科は外来・在来共に比較的多くの種がみられ、さらに交雑しやすい。そのため、「これはアブラナ科の○○だ」と特定するのは比較的難しいが(同定という)、基本的にはどのアブラナ科も食すことが出来るので安心だ。
形は違えど全て食べられる(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)このように、一か所で採集しても葉の形が違う種が混在しているが、多少味に違いはあるものの全て美味しくいただけた。むしろこの味の違いを楽しむのも一興と言えるだろう。
採集の仕方
これは野草採りの基本になるのだが、必ず食べる分だけ採集しよう。その際も一株から沢山の部位を採集するのではなく、脇芽や茎・葉を1~2本分ずつ採集し、根の周囲は傷つけないようにしたい。
好みの味を見つけたい
河川敷に生えている複数の種類を食べてみたが、著者は茎の色が紫色で、1本の茎がぐっと伸長しているタイプが好みだった。えぐみ・渋み・苦味が非常に少なく、繊維が柔らかくて爽やかな香りがあるので、大変食べやすい。道の駅で販売されていた「のらぼう菜」と瓜二つなので、おそらく野生の「のらぼう菜」だと思われるのだが、正直確証はない……。
こちらが(おそらく)のらぼう菜?(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

