富山のスルメイカシーズン到来!これからが本番で、初心者やファミリーでも楽しめます。日によっては100杯超えも続出。針掛かりした瞬間の重みと引きは病みつきです。今回利用した秦誠丸さんでは、今後ホタルイカパターンのシーバスも狙えます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)
雪が降る中で釣行開始
「はい!どうぞ~」という声に皆さん一斉に、イカヅノを投げます。雪が結構降っていて、イカの活性もいまいちと、なかなか口を使わず、苦戦します。
水底140mで130m~上から誘い下げてきますが、反応はなし。同船しているお客さんもアタリがなく苦戦します。

釣りはじめは低活性の模様
今回はムーチングロッドで挑戦します。この竿のメリットは、掛けてからのバラシ軽減と、アタリが取りやすい点。特に活性が低い足先だけの場合や、活性が高く、一度に多くのイカが掛かった際のバラシ軽減にもなります。
ロッドが長いため、取り扱いが少しやりづらいかもしれませんが、慣れれば面白い釣りになります。
ロッドを上にシャクリ、竿先を見ると竿先に違和感。それと同時に、船長から上げてくださいのアナウンス。慎重に上げてくると、なんと良型のヤリイカです。しかも、コンビニの割り箸で作成したものです。

カラーはゴールドラメ14cmです。そのあとスルメが2杯で船長から「氷見方面で上がり始めたから移動しよう」とのことで移動開始です。

氷見はイカを求め氷見方面へ
船を走らすこと20~30分、現地に着くと多くの遊漁船が!船をみるとイカを上げています。船長さんはゆっくりと船を進め、船と船の間をかき分け、イカのポイントに船をつけます。
移動が吉でスルメイカ連発
ポイントに着き、期待を込めてイカヅノを投入します。水底140mに着底する前の90mでアタリ。仕掛けの落ちるスピードが遅くなったので電動ON。すると【ギュンッギュンッ】と良い引きを見せます。他のお客さんも同時ヒットし、皆さんの顔が笑顔に。船長もホッと一安心した模様です。

スルメイカ釣りの誘いアクションは色々ありますが、秦誠丸の船長は「スルメは上から誘って釣るのがおすすめ」とのことです。
ブランコの誘い方は、支持棚上10m位から落とし込みながら誘う釣りです。まず、スプールを手で押さえ、竿をシャクリながら糸を出し、少しずつ落とし込む。スルメが掛かったらクラッチをON、竿をシャクリながら少しずつ糸を巻き、2点・3点……5点とかけていく釣りです。
この釣り方は実績が高くお勧めです。直結などは落とし込みからのストップでシグナルが、こまめにスプールで棚上10~20mを小刻みに落としていくやり方などが良かったように思います。
下から誘う釣り
下からの誘いは棚下10~20mまで落とし、上に巻き上げてくる釣りと、巻きからのストップ、小刻みのワンピッチ又は緩めのワンピッチで上げてくる釣り、水底まで落とし、糸を張りティップ(竿先)を見て反応が無ければ、ワンピッチで誘い上げの釣り。
あまり大きすぎる誘い方は、時に嫌ってしまう可能性があるため、注意が必要です。上からの釣りも下からの釣りも、イカにイカヅノを抱かせる間、ステイを入れると、より良い釣果に結び付くと思います。
お客さんも嬉しいスルメイカ
同船したイカ初心者さんでも、多くのイカをゲット。時々、イカヅノに関することを聞きに来てくださり、真剣に聞かれていました。

イカラッシュの時にはコンスタントに釣り上げ、初心者とは思えない釣果です。

最終釣果
この日の釣果はスルメ54杯、ヤリイカ1杯と前半渋いながらも、中盤~後半にかけて船長さんが良いポイントに入れてくださり、楽しい釣りをさせていただき、感謝しかないです。

日本酒と塩辛
富山湾の最高のスルメイカを塩辛にして1週間寝かせ熟成。最高のお酒のつまみが完成です。口の中に広がる、ワタの風味を日本酒で【グィッ】と流し込む。最高のひと時です。
釣りは企画~食すまでが釣りだと自分は思っています。皆さんもスルメイカで最高のひと時を……。

<荒木清/TSURINEWSライター>