関東周辺スルメイカ釣り(ブランコ&直結)解説 投入~取り込みまで

関東周辺スルメイカ釣り(ブランコ&直結)解説 投入~取り込みまで

多点掛けすれば、電動リールの巻き上げが止められるほど、どう猛な引きをみせるスルメイカ。最盛期はトップ束超えの日があり、どうやって食べるか悩まされるほど。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

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船釣り エサ釣り

関東エリアの釣況

外房では、大原の春日丸、はなぶさ丸が今後、出船予定。勝浦川津の喜美丸は状況をみて受け付け、勝浦の松屋丸は出船中。

内房勝山の利八丸では7月8日5~12尾、3日は15~46尾と好調だった。釣果に波はあるが、今後安定してくれば期待できそう。

東京湾の浦安の吉野屋では7月10日2~19尾、6日は2~29尾。金沢八景の一之瀬丸では7月9日2~11尾、5日4~22尾。

関東周辺スルメイカ釣り(ブランコ&直結)解説 投入~取り込みまで利八丸(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

相模湾・長井の儀兵衛丸では周年イカを狙い、ヤリ以外の時期はスルメを狙い定評がある。7月10日は城ヶ島沖で12~16尾だった。水深は110m前後。

駿河湾では土肥のとび島丸で7月3日12~85尾。2日は束超えを達成した人もいる。

同エリアでは状況により、御前崎沖や石廊崎沖を狙い分ける。

関東周辺スルメイカ釣り(ブランコ&直結)解説 投入~取り込みまでとび島丸(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

タックル

関東周辺スルメイカ釣り(ブランコ&直結)解説 投入~取り込みまで直結式、ブランコ式のタックル例(作成:週刊つりニュース 編集部)

仕掛けはブランコか直結式。プラヅノの長さは14~18cm。基本はシングルカンナだが、地域によってダブルカンナを指定する宿もある。ツノ数は5~10本で、慣れるまでは少なめがいい。

配色はケイムラや淡色のなかに、濃いブルーやグリーン、ピンクなどを入れるのが一般的。いろいろと試し、その日の当たりカラーを探しだそう。

オモリは100~150号を用意しておき、船長の指示に合わせる。

投入器があると、スムーズな投入ができる。多くの船宿には常備してあるが、釣行前に有無を電話で確認したい。

誘い方

ブランコ仕掛けと直結仕掛けの両パターンの『投入』から『取り込みまでを徹底解説』

ブランコ仕掛け

【投入】
カンナを下にして投入器にツノを入れ、合図と同時にオモリを前方へ投入。オモリが着水したら竿を手に持ち、竿先を海面近くまで下げてミチイトがスムーズに出るようにする。

【誘い上げ】
タナは上限と下限の指示があるので、まずは下限まで落とす。

着底後にイトフケを取り、竿先を海面近くから頭上まで一気にシャクるか、数回に分けて段をつけながらシャクる。その後、ポーズを入れて乗る間を与えるのが基本。

上限のタナまで上げて反応がなければ、再び下限のタナまで落とし、同じ動作を繰り返す。

【落とし込み】
上限のタナで仕掛けを止め、3m落として止める誘いを下限のタナまで繰り返す。ツノが誘い上げとは違う動きをするため、誘い上げて乗らないときに効果を発揮する。

【乗り~取り込み】
感触はイカの大きさにより違いがあるが、ズシンと明確に伝わることが多い。1尾乗ったら追い乗りを狙い、ゆっくりと竿を上げて巻く。

重みが増したら電動リールのスピードを中速にして、竿は水平以上の角度をキープ。ポンピングはバラシの原因になる。

取り込みは、電動リールが止まる直前にキーパーに掛け、竿を立ててミチイトを引き寄せ上からたぐる。空ヅノは投入器に入れるかマットに掛けておき、イカが掛かっていれば1尾ずつ外す。

直結仕掛け

【投入】
ブランコとはカンナの向きを逆にして投入器にツノをセットし、投入~着底させるまでは同じ。

【誘い】
イトフケを取ったら電動リールのスイッチを中速より少しスローに入れ、リズミカルに上へシャクる。このとき、竿先を下げないことが大事。緩めると、ブランコ仕掛け以上にバラシが多い。

この仕掛けは枝スがないぶん、トラブルが少ないので、手返しに自信のある人はツノ数を増やしていこう。1尾掛かっても上限のタナまで誘い続けて追い乗りさせれば、ブランコ仕掛けにはない重量感が味わえる。

<週刊つりニュース関東版 /TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2019年7月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。