磯フカセ釣りで43cm頭にイサキ32尾 同調方法と針サイズで釣り分け

磯フカセ釣りで43cm頭にイサキ32尾 同調方法と針サイズで釣り分け

6月後半、鹿児島県南さつま市の久多島に、梅雨のイサキに単独釣行。午前4時30分、小湊漁港から6人の釣り人を乗せた第三サチ丸で出港。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・新増初生)

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海釣り 磯釣り

イサキ狙いのフカセ釣り

船長任せで乗せてもらったのは、北の東の釣り場。 ここは初めてなので磯を見て回り、断崖絶壁で少しだけ平らなスペースがある、船着きより上の高台に釣座を構えた。

磯フカセ釣りで43cm頭にイサキ32尾 同調方法と針サイズで釣り分け北の東の釣り場へ(提供:週刊つりニュース西部版 APC・新増初生)

まきエサはオキアミ3角と、まとまりが良く超遠投が利くGMAX2袋とグレゼロ2袋で、半分を前半用に混ぜる。 つけエサはエサ持ちが良い生イキくんと、真空パックで鮮度抜群のサシエサPROのLサイズを準備した。

同調と針サイズでイサキ釣り分け

磯フカセ釣りで43cm頭にイサキ32尾 同調方法と針サイズで釣り分けタックル図(提供:週刊つりニュース西部版 APC・新増初生)

午前6時に釣り開始。 当日は大潮、満潮が午前7時で、上げ潮が南沖から速く当たりながら北に流れている。 南沖にまきエサを入れて仕掛けを同調させると、上滑りの潮が速くてまきエサを追い越して離れていく。 これでは釣れない。 先打ちまきエサをして、仕掛けをまきエサの潮上に投入する。 これでまきエサと仕掛けが同調するようになった。

偏光サングラスで海中の様子を観察すると、最初にまきエサの濃い部分にイスズミと巨大サンノジが突っ込んでいく。 その後クロがまきエサに群がって帰っていき、遅れてイサキがまきエサの煙幕に付いていくのが見えた。

今回の狙いはイサキなので、まきエサ後すぐに仕掛けを入れるとクロを釣ってしまう。 まきエサを入れてしばらく観察し、クロが帰っていくのを確認してから仕掛けを投げる。 もしくは、まきエサと離れた所に投入してつけエサを守り、クロが帰るころにまきエサと同調するようにミチイトの操作をする。 これでイサキが釣れるようになった。

時々クロも釣れるので対策をする。 クロは大き過ぎるハリは吐き出す習性があり、チヌバリ3号にすると吐き出してくれる。 イサキは少々大きなハリでものみ込んでくれるので、ハリにオキアミがついていれば食い込んでくれる。 これでイサキを釣る確率が上がった。

サメ対策で・・

毎回イサキのアタリがあるが、数回に1回しかハリ掛かりしない。 アワセ方にも工夫が必要だ。 ミチイトを張りすぎていると、アタリがでてすぐにアワせても掛からない。 サオ先にミチイトのたるみを少し作り、アタってピンッと張ってからひと呼吸置いてアワせると、がっちりハリ掛かりするようになった。

しかし、逃げようと暴れるイサキをサメが多数追いかけてきて食べてしまう。 せっかく掛けたのに残念だ。 サメ対策でハリを太軸の勝負ちぬSSに替え、リールをゴリ巻きする。 水面に浮かせたら、タモは使わずぶり上げる。 イサキは口が弱いため、時々口切れして海に落ちてしまうが、サメに食われるよりかはましなので仕方がない。

当日の釣果

午後0時30分に納竿。 釣果はイサキ43cm頭32尾とクロ40cm頭7尾。 「イサキの塩焼きと刺し身はうんめかったどー」。

磯フカセ釣りで43cm頭にイサキ32尾 同調方法と針サイズで釣り分け釣り方や仕掛けを工夫して好転した(提供:週刊つりニュース西部版 APC・新増初生)

<週刊つりニュース西部版 APC・新増初生/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
第三サチ丸
出船場所:小湊漁港
TEL=090(2717)6386
この記事は『週刊つりニュース版』2019年7月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。