「真冬に狙う沖釣りターゲットで、高級魚かつ美味な魚は!?」と聞かれると、ヒラメやアマダイを挙げる人もいるかと思うが、忘れてはいけないのがオニカサゴ。超美味とあって、いつかはチャレンジしてみたいという人も多いだろう中深海釣りの好ターゲットだ。そんな魅力的なオニカサゴが三重県志摩市の御座漁港から出ている智栄丸でよく上がっているとのことで、1月17日に乗船してみた。
志摩沖のポイントへ
午前6時ごろに現地へ到着すると、先行者たちはすでに準備万端で、意気揚々と船へ荷物を運び込む。
この日はオニカサゴ乗合で出る指定日で、私以外には菊地さん、金山さん、山田さんが乗船。乗船名簿の記入など受け付けを終えた6時30分に出船となった。
小川船長の操船で志摩沖を目指して船は走り、午前7時10分にポイントへ到着。空は薄曇りだが晴れ間も見え、予報では徐々に風が強くなってくるようだが、現時点では弱くて波も穏やか。
ポイントが定まったところで小川船長から、「それではいきましょうか。109m」とのアナウンスが流れて開始となった。
早々に船中アタリ続出!
1投目から船中ではアタリが出始める。まず左舷ミヨシの山田さんが上げたのはウッカリカサゴ。しかし、開始早々のアタリに皆のやる気がみなぎる。
次にアタリが出たのは左舷トモの菊地さんで、ベテランらしい余裕あるスムーズなやり取りで本命のファーストゲット。続いて菊地さんに本命のアタリがあり、今度はグッドサイズのオニカサゴをタモ入れした。
その後、アヤメカサゴなど本命外の魚も上がるが、船中でアタリが出て幸先のいいスタート。
ポイント移動でもヒット
そして、アタリが止まったところで小川船長がすぐにこのポイントを見切って少し移動。
小川船長は操舵室で絶えず船中&海況を見定めながら、ポイントからずれないように船を定位させつつ、釣りやすいよう舵を取ってくれるのでありがたい。
水深113mで再開すると、またまた船中で本命のアタリが。右舷ミヨシの金山さん(山田さんの師匠)に続いて、オマツリしながらも山田さんがオニカサゴをゲット。
船中いい感じの雰囲気でいっぱいになったが、ここから冷たい風が強く吹き始め、次第に波も高くなってきた。ポイント変更がてら、小川船長が気をつかってくれて、ホットコーヒーをごちそうしてくれる。
午前8時30分に再開すると、山田さんに大型のウッカリカサゴがヒット。続いて菊地さんにもアタリがあり、上げたのは本命のダブルだ。
船長アドバイスで釣果UP
ここで船長から、「この釣りで大事なのは、底取りと誘い」とのアドバイスが入る。
また、菊地さんは「その日の状況によって仕掛けの長さでも食いが違う」と教えてくれる。実際に菊地さんは、最初は長さ2mの仕掛けを使っていたが、途中から長さ1.5mの仕掛けに替えてアタリを継続させていた。
その後、船中でウッカリカサゴなどが交じりながら本命のオニカサゴもヒット。
サビキ釣りのように投入ごとに鈴なりでゲットという釣りではないが、小川船長が状況判断してくれているので、1匹ずつ船中で確実に釣果が伸びていく。
1匹目を上げてから本命以外の魚が続いて苦戦していた金山さんだったが、誘いを入れるなど試行錯誤を繰り返し、久しぶりの本命に笑顔。
この後の金山さんは、良型交じりでオニカサゴの釣果を伸ばしていた。