2025年1月5日の初釣りは岸和田沖一文字でマコガレイ26cmの釣果に恵まれたが、私(筆者)にとっては心残りの釣行となった。その訳は、近くの釣り人たちの釣果にあった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター伴野慶幸)
岸和田一文字で投げカレイ釣り
2024年12月20日、突如としてカレイの釣果がホームページに掲載され、岸和田一文字に今冬も順当にカレイシーズンが到来した。しかし、岸和田一文字に渡している岸和田渡船は週末のたびに強風による渡船中止が繰り返され、平日釣行でカレイを手にした釣り人たちをうらやましく思うばかりで、年内の釣行は結局叶わなかった。
岸和田渡船の早朝便はインターネット事前予約制となっているが、カレイの釣期は短いので、とにかく釣行しなければ何も始まらないと意を決し、新春の1月5日の一番船の予約に挑むと、奇跡的に成功。翌日から仕事始めで疲れを残したくないところだったが、このワンチャンスを逃したくないという思いが勝った。
ちなみに昨シーズンは旧一文字で、一昨年のシーズンは沖一文字(通称:沖の北)で、それぞれカレイを仕留めている。その模様は過去の掲載記事でレポートしているので、興味のある方は参考にご覧いただければと思う。
今シーズンは釣り座が限定的
当日は途中のエサ店でマムシと青イソメを購入し、岸和田渡船の乗船受付場には朝4:00過ぎに到着。
船長にどのあたりでカレイが釣れているかを聞くと「沖の北の中央にあるポンプ小屋から向かって左方向(南方向)の、できるだけ奥で。ポンプ小屋から先端方向では釣れていない。旧一文字もこれまでカレイは釣れていない」と、カレイの釣れる釣り座は限定的という情報を教えてくれた。一番船の予約がとれなかったら危うくノーチャンスになりかねなかったようだ。
冬季ダイヤの一番船は朝5:00に出船。エビ撒き釣りの常連とカレイ狙いでゆったり釣りたい一部の釣り人は旧一文字に渡ったが、大半の釣り人は沖一文字に渡る。私も波止に降り立つと、船長からの情報に従ってポンプ小屋から向かって左方向にしばらく歩き、一番奥からおよそ10番目のケーソンブロックに釣り座を構えた。
なお、先端付近と違ってこのエリアには波止の沖向きに上がる梯子は置かれていないので、個人で脚立を持参するようお勧めしたい。
カレイの投げ釣りタックル
沖一文字は近投でもカレイの釣果があがる釣り場なので、ショアジギロッドに15号以下のロケットテンビンという軽量タックルで挑む人もいるようだが、私のタックルは投げ釣り用の竿にスピニングリール、ミチイト5号、力糸5~12号、スパイクテンビン30号の組み合わせという、投げ釣りに最適のタックルで挑む。
これは、近投だけに固執せず、遠投して徐々に手前に寄せてくる釣り方も有効だったという私の過去の経験に基づくものだ。
カレイの投げ釣りシーズンは、岸和田渡船から一人あたり竿3本までの制限がアナウンスされているが、周辺の釣り座はギッシリ埋まっていて両隣の釣り人同士の間隔が狭いので、おまつりトラブルを避けることを優先して、今回私は竿2本で臨むことにした。
スパイクテンビンにセットする仕掛けは、幹糸4号にハリス3号、カレイ専用針10号の自作の2本針仕掛けを用意した。市販のカレイ釣り仕掛けでも釣果はあがるが、自作の仕掛けのほうがハリスを長く設定でき、接続部分も丈夫というメリットを私は優先した。
エサはマムシと青イソメを併用
エサは食いが立っている時は青イソメだけで十分だが、釣れる可能性を高めたい一心で、私はマムシと青イソメの併用で、マムシは針のチモトの上までたくし上げ、その下に青イソメを刺す「青マムシ」のエサ付けスタイルで勝負した。
マムシと青イソメは海水バケツに入れて活きの良い状態を保たせておき、使う分だけエサ箱に取り分けるのも私のこだわりだ。
海底の起伏が大きそうな所を狙う
竿出しした2本は、1本は20mまでの近投、もう1本は60mほどの遠投から手前に引いていく使い分けをした。ともに海底の起伏が大きそうな所を竿先からの感触で捉えて、そこに少し留め置くことで、カレイに出会える可能性が高まるのは過去の経験で立証済みだ。海底の起伏を探るという点でも、スパイクテンビン30号は有効だ。
軽量タックルで近投が中心の周りの釣り人も、仕掛けを手前に引いていく釣り方は私とほぼ同様だ。仕掛けを投げ入れて放置していては、カレイは釣れない。