近年人気が高まっているイカダでの五目釣り。ターゲットをコレと決めず、食べておいしい魚を狙う手軽さで人気を集めている。今回は11月20日、三重県・南伊勢町の内瀬釣りセンターのイカダに釣行した様子をレポートしたい。釣法を特に決めず、ルアーでもエサでも釣れる魚を狙っていく、フリースタイルの五目釣りに挑戦した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 戸松慶輔)
カマスは皮目残したあぶりが絶品
最終的にカマスが16匹、メッキが3匹(他リリース2匹)、サバが5匹、アジが大漁と文句なしの釣果。帰宅後は大量の魚に尻込みしつつもしっかりおいしく調理していく。中でも最高においしかったのがカマス。アラハダと呼ばれ、食味は一級品のアカカマスはさばいていると、包丁が脂でベトベトになってしまうほどの脂の乗りで、柔らかな身質は間違いなく絶品だ。
クセのない淡泊な白身なので塩焼きとの相性は抜群。しかし個人的にお勧めしたいのは皮目を残したあぶりだ。しょう油に付けると、脂がぱっと広がる。うま味がぎっしり詰まっているのがすぐに分かる。口に入れれば柔らかく魚の強い味がしっかりしているため、酒の肴(さかな)にもご飯のおかずにも最高の逸品。これまで食べた魚の中でトップクラスに躍り出るほどの味で、今シーズン絶対にもう一度釣りに行くことを心に決めたほどだった。
イカダ釣りと言えばクロダイ釣りのイメージが強いのだが、イカダでの五目釣りはシーズンごとのあらゆるターゲットをいろいろな釣り方で狙える楽しさがある。
私がお勧めするカマスだが、昨年よりも1カ月ほど遅れているそう。そのため釣期も後ろ倒しになる可能性もあり、まだまだ楽しめるのではないかと予想している。皆さんも四季折々のおいしい魚を狙って、ぜひイカダ五目にチャレンジしてもらえたらと思う。
<週刊つりニュース中部版 戸松慶輔/TSURINEWS編>