アジングアングラーはすぐに調子に乗る。昨日大阪南港でアジを仕留めた調子こきの私は、やはり翌日も出張っていった。今度は少し海をかえてみるかと、泉大津へ。北風が強いのもわかっていたのに、なんとかなるだろうと。もちろんそんなウキウキした釣り人を海は良く思わない。厳しい釣りになった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
泉大津の汽水域アジング
泉北・泉大津のマイポイントは、汽水域だ。海からかなり河へと入ったところで、真水濃度が高い。ボラと思えるものの中に鯉がいてもおかしくない、とまでは言わないが。シーバスもチヌも最近は大体ここで釣る。
あまり知られていないことだが、アジは汽水域でもよく釣れる。以前、別の場所でリバーアジングをしていると、シーバスアングラーが横にやってきて「こんなところにアジいるんですか!?」と驚かれたことがある。それくらい真水濃度が高そうな、ほとんどバスかシーバスかという境目までアジはくる。河は鉱物質の栄養が豊富で、アジのようなプランクトンがメインベイトの小魚は寄りやすいのだ。しかし同じプランクトンパターンでも、メバルだけは汽水域で見ない。
釣行日は11月17日。北風が3m、もう少し強いかも。斜めに風を受けることになる。十分に防寒はしてきたが、ラインメンディングに困らされる。ジグヘッドをタングステンにして落ち着いた。しかしアジが小さいせいで、アタリは出てもノセ切れない。
極小アジにアシストフック試用
先日は大量発生していたサヨリを引っかけ釣りするためにアシストフックを使っていたが、今回は当該商品の用途通り、極小アジに対してアシストフックを使ってみた。だが、それでもかからない。これはこれでもしかすると本当にサヨリかもしれない。
ともあれ姿を見ないことにはアジかサヨリかはたまたタケノコだったりするのか、本当にいつまでもわからない。まずは、「アジだ」と決め込んで、徹底的に豆アジ用ヘッドで突き詰めた。ワームを小さくしてカウントダウンすると、10のレンジ、潮が噛むところでわずかにアタリがくる。フォールというよりはそこでクルクルとワームを回転させるようなふわ釣りで、なんとか2尾ひねり出した。
キビレがヒット
この鬼爪というアシストフック、一度リグってしまうとそのワームとヘッドの組み合わせで使い切りなので、執念深くこいつをまた使っていくことにした。満潮潮止まり。かなり苦しい時間だが、干満も潮止まりはアジのレンジはおおむね表層かボトムと個人的に思っている。風に嫌がらせされながらタイトにボトムをせめていると、アタった。
ビラッ、と光ったシルエットが一瞬タナゴみたいに思えたが、キビレ。もうちょっと大きくてもよくないか。この時期のメバルでもまだ大きいのがくるぞ。しかし、へへん。アシストフックでかけてやったぞと見ていると、こいつは面白いほどはっきりとジグヘッドのハリ先がフッキングしていた。
アシストフック試用。まだその効果が感じられない中途半端な釣行となってしまった。それにしても寒い!釣れない時間が明らかに長いので、ここで引くことにした。
場所を見定めて普通にアジングすべし
調子こきの私なので色気づいてリバーアジングしたわけだが、今回はそれがどんな成果にもつながらなかった。もう一度南港に行って、たとえば夕マヅメ前から探すとか、そういう普通の釣りをすればよかったのだ。過ぎたるは及ばないが、今後の反省にはなる。
サイズに文句はつけられない。何せこの数年本当に湾奥にはアジが入らなかったのだから、0cmだったのが1cm以上になってくれただけでも感謝すべきなのだろう、たぶん。今後は場所を見定めて、ごく一般的なアジングをしたい。サイズが有望なのは垂水だが、南港も居着きが浮いてくればまたいいのだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>
泉大津