今期の明石沖ジギングは好調です。ハマチ(イナダ)ならば、朝の1~2時間で本日の目標数を確保できる釣況が続いています。8月からいつ途切れるかと思いながらも継続しており、おもしろい釣りができるだけでなく、おいしい肴の晩ごはんでお腹いっぱいになれます。しかし、そうなると欲が出てきて、ハマチではなくメジロ(ワラサ)やブリを釣りたくなります。今日は、少し欲を出した釣行のお話です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
明石沖のボートジギング
食欲を満たすベイトを探して回遊している青物の群れですが、ベイトが豊富で若干高めの水温が心地良いのか、今年の明石沖に群れが居ついています。寄り場があって、いくつかのポイントでの優劣はあるものの、青物ジギングで空振りがない幸せなシーズンで、散々だった昨年とは大違いです。
ハマチサイズならば7匹釣れば我が家の食料確保目標を達成できるため、その時点で沖上がりにしています。しかし、小ブリでもブリを釣ると、食いしん坊はもっと大きなブリを狙いたくなります。もちろん、釣れるかどうかは別次元だと承知しつつも、こうした欲は日々膨らんでいくものです。
型ものをどうやって釣るか
ハマチの群れの周囲には、型もののメジロや大きなブリも必ずいます。青物の遊泳力は高く、引きの強さは白身魚とは段違いです。さらに、パワフルなハマチの俊敏さは、大型のブリにはないスピードでエサを追いかけているはずです。
個体数も多く俊敏で腹ペコのハマチは、ジグを見つけると一気に喰いつくか、相手を弱らせようと体当たりしたり尾っぽではたいたりします。
そのため、ブリが追いつく間を与えない速さで先制攻撃を仕掛け、結果的に型ものが喰ってくる機会が減少します。だからこそ、圧倒的多数で俊敏なハマチの群れの周囲にいるブリやメジロを選り分ける手段が必要です。
選り分けの方法としては、遊泳層の違いを利用します。底層中心のハマチに対して、ブリは中層から上層にいることが多いので、そのタナを探ります。また、潮筋も重要です。今回は、ノウハウの乏しい小型ボート釣りですが、いくつかの型ものポイントも狙っていきます。
一撃必殺のシングルフロントフック
型もの狙いのため、場所やタナを変えて探ると同時に、ジグとアシストフックの変更も行います。体当たりしてくるハマチ対策としてフックの数を減らし、大型魚が大きな口で一気に吸い込むことを想定して、フロントフックだけにします。
今回はブリ狙いのため、フロントシングルフック5/0サイズを使用。一撃の貫通力が高いセミバーブレスフックですが、バラシのリスクも高い選択です。
ジギングの前後フックは数を狙うには効果的ですが、根がかり対策や今回のように大型を選り分ける際にはフロントのみが有効です。
また、ジグサイズもハマチ狙いの100~120gではなく、150~200gの大型を使用しました。これらがいかに結果を出すか、釣行で試します。