巷で「ワームカラーの黒は夜に非常に有効」という内容をよく耳にします。確かにその特性を考えれば納得できる部分もありますが、実際に夜に使ってみると、黒色ワームにはメリットだけでなくデメリットも存在します。そこで今回は黒色ワームの夜間使用での利点と欠点を考えるとともに、デイでの有効性についても個人的な見解を書きたいと思います。
(アイキャッチ画像提供:アングラー「K」)
黒色ワームのメリットとデメリット
黒色のワームを夜間に使用した際のメリットとデメリットはどのようなものでしょうか?大きく分けると以下のようになると思います。
メリット
・暗がりでの使用はターゲットにシルエットが目立たないことで自然にアピールできる。
・常夜灯の付近など明るいところでは、ワームのシルエットが浮かび上がるためナチュラルカラーよりも強くアピールできる。
デメリット
・釣る側からは暗がりとワームの色が同化してしまい見えにくい。
・釣る側から見えにくいことでワームを回収した時にリーダーの結束部分をガイドに巻き込んでしまったり、さらに巻き込みすぎてトップガイドにラインアイがぶつかってしまったりしてその後のトラブルの元になる可能性が高い。
確かに夜間のブラックワームで良い思いをしたことはあります。しかし周囲が暗い状況で黒色は視認性が非常に低く、個人的には釣りを続けることにストレスを感じてしまうことも多かったです。(特に年を取るにつれて目が衰えてきている私にとっては…。笑)
黒色ワームは夜専用なのか?
夜間の黒色ワームの使用に疑問を持ったのは、私が夜に黒でなければいけないという経験にまだ十分に遭遇していないせいかもしれません。結局私は夜特有のデメリットがストレスとなり、黒色ワームを避けることが増えました。
また、黒色ワームは夜間にしか効果を発揮しないかと言えばそうではありません。私の経験では、むしろデイゲームでのほうがその特性を活かせる場面が多いと感じています。
デイでの黒色ワームの有効性について
それではデイでの黒色ワームのメリット、デメリットはどこにあるのでしょうか?
メリット
・明るい時間帯では釣り人の側から抜群に見やすい。また見やすいので操作性も良い。
・人間から見やすいのと同じように魚からも見やすい。そのためワームへ(リフト&フォール、シェイク、トゥイッチ)も効果的にアピールできる。
・深いところでは光量が少なくなるため存在が目立たなくなりボトム付近でナチュラルなアプローチもできる。
デメリット
・抜群に見やすいことは餌取りも同じ。(特にフグ等が多い場所では猛攻撃に遭います…。)
・小魚を追っているベイトパターンに使い所が限られ、ワームを漂わせるようなプランクトンパターンにはあまり効果的ではない。
私が使っている黒色ワーム3選
上記のような理由で私はデイゲームで黒色ワームを選択することが多いです。ただ、日中のライトゲームでは、餌取りは必ずいると言っても過言ではありません。
そのため選択するワームはデメリットでも書いたとおりワームの消費を抑えるためにエラストマー素材のワームを選ぶことが多いです。
私がよく買っているワームは以下の通りです。どれもよく釣れますが一部欠点もあるので、参考にしてください。
1.シラスビーム(イカゴロブラック)※柔らかすぎるのが欠点。シェイクやトゥイッチはほどほどに…。強いとテールがフックに刺さります…。
2.ビームスティック(イカゴロブラック)
3.アジングビーム(イカゴロブラック)※リブが付いているためボリュームがあるように見えますが胴体部分は細いためフックを刺しづらい。エラストマー素材はそれだけでも刺しづらいのに…。
まとめ
いかがでしたか。全て個人的な見解ですが参考にしてみてください。色選びの基本に立ち返れば、黒は単なるカラーバリエーションの一つに過ぎません。その特性を理解し、自分の釣りスタイルに活かすことで、釣りの幅を広げることができるはずです。
ルアーフィッシングの楽しさは「より釣るために効果的な対策を考える。」そんなところにありますよね。釣りって本当に奥が深いです。それではまた。
<アングラー「K」/TSURINEWSライター>