メタルマジックが大流行
三年ほど前から、「高速巻きで巻くだけで釣れる」と一気にメインルアーとなったのがメタルマジック。
タングステン製でとにかくシルエットが小さく、超高速巻きでも安定した泳ぎのため、「初心者でも頑張って投げ続ければ貴重な1尾を手にできる」と、現在もほぼ全員がメインルアーにしているほど大流行しているルアーだ。
現在は各社からさまざまなブレードジグが出ており、どれも一日中投げていれば、数回のアタリが出る可能性が高い。多くアタリを出すためには、なるべく遠くへ投げ、速く巻く必要性がある。
おすすめタックル
そのためのお勧めタックルは、7ft前後でバットがしっかりして、バイトが出た際はじかずにティップがある程度曲がるシーバスロッドなどが好適。
短く軟らかすぎたりするロッドだと、飛距離が出なかったり、フッキングが甘くなって、せっかくアタリが出てもバラシの原因となることが多い。
また、反対に長すぎたり硬過ぎたりすると、取り回しが悪く、アタってもフッキングできない原因となる。
数年前までは3000番程度のリールでも対応できたが、最近はリールの1回転あたりの巻き取り量も重要になっている。
ブレードジギングでは、とにかくサワラに見切られずに速く巻くことが重要なので、具体的には5000~6000番の1巻き110cm前後巻けるリールを使ったほうが、経験的にアタリが多く出ると感じている。
ヘビーウェイトの有効
さらに、最近の私の好釣果に貢献しているのは、鉛製60gのヘビーウェイトで、少しシルエットが大きいブレードジグとなっている。
その理由は、一昨年から、ほぼサワラのハネやナブラがなくなり、魚探で確認しても、イワシなどのベイトを表層に追い上げる習性から、底や中層で捕食するよう変化しているように感じている。
こうなると、「いかに遠くに投げて、いかに宙層から下のバイトゾーンで長くアピールできるか」がカギとなるので、これまでメインとしていた30~40gより、より重い50~60gが有効となり、さらに、最近のメーンベイトのイワシが7~10cmと大きくなっていることから、この重さと大きさのルアーがキモとなっていると考えられる。
<週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>