「微笑みの国」、そう呼ばれるタイ王国へ釣り旅行に行ってきた。今回向かったのは「Pilot111」という管理釣り場。ここは、バラマンディやトーマン(ジャイアントスネークヘッド)、メコンオオナマズなどたくさんの魚種を狙えるフィッシングポイントである。その中でも、特にゲーム性の高かったトーマンの釣りについて紹介していこうと思う。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版・川平佳緯)
ポッパーで超高速リトリーブ
別日。朝イチからガイドさんに連れられ、前記した池へと向かう。この日はバイブレーションではなく90mmほどのポッパーを使用して釣ってみてほしいとのこと。最初にガイドさんの釣り方を見せてくれた。
その時驚愕した。ポッパーといわれ、ポッピングやストップ&ゴーといった単発的なアクションの繰り返しを想像していたが、着水後すぐに巻き上げ超高速リトリーブで誘っている。
見たことのない釣りに対する興奮を抑え、早速私もキャストしてみる。L‐ブルーバブルジェット90mmをフルキャスト。教わった通りに着水後高速リトリーブを開始した。ガイドさんいわく、繰り返し同じポイントにキャストして魚にルアーを見せ続けることで食ってくるらしい。
L‐ブルーバブルジェットにヒット
数投目で水面が割れた。その後に見えた赤褐色の大きな尾ビレ。キャストを増やしていくごとにバイトの回数も増えワクワクが止まらない。
その時が来た。水面にしぶきが立つと同時に手元にひったくるような感覚が伝わる。ジリジリと放出されるラインは止まらない。興奮冷めやらぬままランディングを完了。魚をじっくり観察してみる。大きな硬い口の上にはギョロっとにらむような大きな目、翠玉色の魚体はたまらなく美しい。釣り人生において一度は釣っておくべき魚だと感じた。
普段は味わえない国外での魚釣り。魚はもちろん文化も気候も日本とは180度異なる。そんな環境で釣りに挑んでみることで、釣りに対する新たな考え方やインスピレーションに出会えるのではないだろうか。
<週刊つりニュース西部版 総合学園ヒューマンアカデミー福岡校フィッシングカレッジ ソルトウォーター専攻2年 川平佳緯/TSURINEWS編>
Pilot111