メバルをソフトルアーで釣るのは容易い。どんな状況でも最初はワームだ。しかし、メバルは海のギルか何かとも言えそうなほど、ハードルアーにも反応がいいし、うまくすればプラグの方が釣れる。今年こそメバルをプラグで釣りたいなら、ルアーのタイプはひとつだ。フローティングのプラグを、サイズ別に3つ用意して釣ろう。沈むルアーは切り捨てる!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
メバルをプラグで、どうする?
メタルジグにも多少沈むシンキングルアーにもメバルは食う。だが、メバルは基本、いや絶対的に表層の魚だ。私は98%そう考えて、いや考えることもしないで、表層の魚と見なして釣る。それ以外は自分が釣るメバルではない。
実際、シンキングなんかをまじえると混乱してしまうからタチが悪い。夜のメバルは9割が表層に浮いている。だから、そいつらに海面に浮くルアーを見せてやればいいのだ。
フローティングタイプ1本に絞って、アタリが出るか出ないか。それだけの話!
フローティング、3つのシルエット
メバルのサイズがどんなもんであれ、ルアーのシルエットは小さいのからそこそこ大きいのまで用意する。だが下限として35mm以下にはしない。そうするなら、0.8gのマイクロメタルをさーっと巻く方がいい。超マイクロベイトパターンではこの方が強い。
では、筆者が考える3つのサイズとカラーリングについて述べていきたい。
サイズについて
サイズは、35mm、45mm、60mmで考えよう。筆者はコスケというシリーズから選んでいて、このシリーズにすべてフローティングのラインナップがある。気を付けたいのは、F(フローティング)の他に、S(シンキング)もあることだ。Sタイプは多少沈むので、もはやこれは一切見ないことにする。F、フローティングだけでいこう。
小さなルアーの方がクワセにはいい。35mmで魚の口に合わせて持っていくのが、連発パターンではある。だが、オープンのサーチ効率を考えると、60mmで目立たせた方がいい。その両方をとれるのが45mmだ。
サイズはそのように考える。最小35mmでクワセ、60mmでアピールする釣りだ。
カラーはソリッド&クリア
サイズごとにハーフソリッドないしハーフクリアですべて揃えてしまえばいい。クリアカラーに、若干の色が付いているものが無難だ。
だが、ひとつだけ、完全なソリッドカラーを持っていこう。満月回り新月回り関係なく、活性の高いメバルはソリッドカラーをバクバクと持っていく。プラッギングがハマるときはほとんどソリッドカラーに来るのだ。だから筆者は一番大事なトコロの35mmは、必ずソリッドカラーでいく。もちろん数の限定がなければ、クリアも持っていくけれど。
プラッギングの前準備と基本
メバルのプラッギングをジグ単の世界と同じと考えてはいけない。ジグ単では0.1号PEラインやエステル0.3号を使う方も多いだろうが、極細PEラインまたは水なじみのいいエステルラインは、メバル・プラッギングには絶対に適さない。キャスト、バイト、ファイト、すべてのやり取りで切れる可能性がある。
必ず、PEラインは0.3号、リーダーは5lbか6lbを90cmだ。磯ならばPEライン0.6号リーダー8lbでもおかしくない。イトを太くすればアタリが減るなんてことはない。プラグの大きなアピール力で、プラグに反応する魚がいるなら、むしろアタリは増える。
アクションの基本はスローリトリーブ。たまにポーズ、ストップ&ゴー。ただ、ひと流しの中であまりいろんなことをやってはいけない。ゆっくり巻きなら、最後までゆっくり巻きでやりきろう。アクションを入れすぎると見切られてしまう。
キワから流してオープン索敵
夜のメバルは足元の表層につく。これが絶対だ。よって、キワにルアーを投入してスローリトリーブを徹底する。キワへのキャストは難しいもので、やや外側に投げてリーリングで壁際に寄せればいいが、簡単にはいかない。慣れないうちには、その場で足元にぽちゃんと落として、自分が陸側で横に歩いてコースを作ろう。
オープンの索敵は、上述のように60mmのルアーで、目立つようにしてアタリを見る。壁際までルアーを追い詰めて食ってくるヤツがいるのでピックアップ寸前まで気を抜かないこと。オープンでアタリが出たところで、中途半端な感じなら、35mmまでサイズダウンしてクワセの釣りにしよう。
こうしてキワ、オープンを表層に絞って索敵していく。それで釣れなきゃ、プラグで釣れる魚はそこにいないのだ。移動、移動。テンポよくランガンでメバル・プラッギングを。
<井上海生/TSURINEWSライター>