10月6日、知多半島の小野浦海岸で子ども向けの投げ釣り教室が、秋の長雨の合間を縫って開催された。イベントには10家族・34人が参加し、JOFI愛知の指導員が初心者にも安全で簡単な投法を丁寧に指導。子どもたちは波打ち際で釣れるキスやメゴチを楽しみ、歓声を上げながら釣りの喜びを味わった。気候や潮の状態に左右されやすい秋の釣りだが、初心者にも挑戦しやすい季節といえる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明)
シロギスが釣れ始める
真っすぐに投げられるようになった子どもたちから「釣れた~」「サオがブルブルする」など歓声が上がる。この時期のキスは波打ち際に近い距離にいて初心者にも簡単に釣れる。型は13cm前後が主だった。キス以外にはキンセンガニやメゴチ、フグなどが釣れた。
キスの盛期は7~8月で、メスは2日一度のペースで産卵を繰り返すと言われる。9月中旬からは深場へ移動する季節で、「落ちギス」と呼ばれ伊勢湾では11月まで狙える。落ちのギスの特徴は群れが小さいこと。だから砂浜を歩き回り、その日のキスの着き場を探すことだ。秋のキスはとにかく歩いて釣ろう。
小学生が中心だったがほとんどの子どもが念願のキスを釣ることができた。ケガや事故もなく、名残を惜しみながら午後0時半にサオを納めた。
今後の展望
今年は夏が長かったせいかキスはまだしばらく釣れ続けるだろう。お勧めは小野浦や内海海岸の砂浜からの投げ釣り。潮はできるだけ大きい日(大潮か中潮)を選び、午前中が狙い目となる。エサは定番のイシゴカイ、チョイ投げのタックルでも十分狙える。
キスは濁りを嫌う。雨天が続いた後は釣りにくい。なかでも曇天の日がベスト、長い時間釣れ続けるだろう。みなさんの好釣果を期待する。
<週刊つりニュース中部版APC・JOFI愛知・大田豊明/TSURINEWS編>
小野浦海岸