9月29日(日)、紀ノ川へハゼ釣りに出かけた。12~13cmが中心と、秋ハゼらしいサイズに満足。合計34匹を釣りあげた釣行をお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター牧野博)
秋はハゼ釣りの好シーズン
朝晩がめっきり涼しくなってきた。熱帯夜は影を潜めてきたが、読者の皆様の仕事場では、まだクールビズのところも多いのではないだろうか。これからはスポーツやアウトドアの絶好のシーズンであるが、川の中でも、ハゼの大運動会が始まる。
夏から秋にかけて、盛んにエサを食べて成長したハゼが竿を震わせるのはこれからの時期で、みっちりと半日~1日釣行すれば、だれもが束釣りのチャンスがあるし、短時間でも、夏ハゼ以上に楽しめる。
朝マヅメから夕マヅメを釣る
朝まずめと夕まずめをうまく釣りこなすといい。早起きの得意なアングラーなら早朝の時間帯を、そうでない場合は日が傾き始めてから日没前までの時間が涼しくて快適である。
また、仕事場から釣り場が近い場合は、クルマやバッグの中に小継の延べ竿を忍ばせておき、仕事帰りに釣ることも可能である(着替えが必要になるかも)。意外な外道が竿を絞り込むというハプニングも期待するなら、夕まずめの方がその確率は高い。ますますワクワク感が高まるというものだ。
9月前半からシーズンイン
9月8日、午後4時ごろから紀ノ川右岸、市民スポーツ広場前の護岸で釣り始める。この日は4.5mの小継竿を使用したミャク釣りで、約2時間でハゼ15cmまでを25匹、夏ハゼの頃より型が二回り大きくなってきている。
魚体も充実したものが多く、いよいよ秋ハゼのシーズン到来を思わせる釣果となった。
紀ノ川左岸でハゼミャク釣り
その後、ハゼの生育も順調と思われ、短時間の試し釣りしかできなかったが、17cmのハゼもキャッチ出来ている。そこで9月29日(日)、少しまとまった時間の釣行を計画。
ただしこの日は車の定期点検のため午後1時から3時過ぎまで釣りができない。そこで、午前と午後の2回に分けて釣行時間を確保することにした。
午前中に17匹
まず午前中、紀ノ川左岸、北島橋上流側の河原に降り午前10時から約2時間、ミャク釣り。大阪方面から来ていたようであるが、子供のアングラーが十数名程、ハゼ釣りを楽しんでいる。暑さも和らぎ、1匹釣れるごとに歓声をあげている。私も少し離れてミャク釣りを開始、この日は並継ヘラ竿の4.2mを使用、午前中で17匹の釣果、型は12cm前後のものが多く、いよいよ本格シーズン到来である。
紀ノ川右岸でも17匹
その後車の定期点検に行き、昼食を済ませて午後の部を再開したのが3時半過ぎ、今度は対岸に渡り、9月8日に釣行した右岸の市民スポーツ広場前で釣り始める。タックルは午前中と同じである。ハゼはやはり型が良くなっていて、特に捨て石周りや土管の出ている周辺を探ると、12~13cmが揃った。まだ、水温が高いのであろう。
終了前には20cm近いメッキがヘラ竿を絞り込んだ。捨て石の周りをかなり走り回り、へら竿でのやりとりはなかなかスリリングで楽しめる。午後の部も約2時間でハゼ17匹であった。
12~13cmが中心
この日は午前、午後のスポット釣行の合計でハゼ14cmまでを34匹。12~13cmのものが多く、いよいよ佳境に入ってきたといえる。
今後の見通し
紀ノ川のハゼは11月中旬までは、ミャク釣りで届く範囲にたくさんいるので、シーズンは長い、後半になるほど、型が平均良くなってくるのが嬉しい。ピンギスがゲストで来ることも多く、延べ竿でハゼとのアタリの違いを感じ取りながら釣るのも面白い。
いいときだと二桁混じることもある。河口から3km近くも上ったポイントで、延べ竿でキスを楽しむというチャンスもなかなかできないのではないだろうか。特に、ヘラ竿などの柔らかめの竿で釣ると楽しめる。
年末はチョイ投げ釣りを
師走になると、ミャク釣りでは狙いにくくなり、チョイ投げに移行する。年末近くになると、時に17~18cmの良型が竿を震わせるのが魅力である。甘露煮にすれば、正月料理に一品添えることもできる。
<牧野博/TSURINEWSライター>
紀ノ川