禁漁直前の南会津渓流釣行でウグイやヤマメに加えて天然イワナをキャッチ【福島】

禁漁直前の南会津渓流釣行でウグイやヤマメに加えて天然イワナをキャッチ【福島】

9月30日をもって渓流釣りは禁漁となる。そこで禁漁前の9月19日に南会津で最後の渓流釣りに出かけた。友人とともに訪れたこの地は、夏の猛暑や豪雨の影響で厳しい釣りが予想されたが、天然岩魚やウグイ、小ヤマメと出会い、自然の豊かさに感謝した釣行を振り返る。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

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中山祐司

中山祐司・なかやまゆうじ・65歳・東京都出身。定年を迎え渓流釣りに没頭中。狙いは源流岩魚です。古い船舶免許の活用チャンスも伺ってます。海も大好きな欲張り人間です。

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渓流釣り 淡水の釣り

翌朝に再度挑戦

翌日は曇り空の朝。道沿いから入渓している釣り人が2組見えた。水量は少し多いが、良い感じになっていた。

8時過ぎ、宿を出発し、キャンプ場付近で川虫を取ることに。しかし、岩盤の川底でヒラタを見つけるも小さく、使い物にならなかった。増水で状況が悪いため、キジとブドウ虫を使った餌釣りに決め、大場所のポイントでルアーも試すつもりで出発した。

先行者がいたので場所を移動

平日ということで油断していたが、林道の渓流への降り口にはすでに車が止まっていた。何とか1台分のスペースを確保し、渓へ向かう。準備をしていると、1台の車が引き返していった。禁漁間近の週末で、やはり人気の渓流だ。熊避けの爆竹を鳴らし、渓流に向かうが、先行者の足跡を確認し、渓相を確認しただけで車に戻ることにした。

次のポイントへ

時間もないため、早急に次のポイントである湯ノ岐川の下流に向かった。去年、地元の友人と訪れた荒れの少ない場所を目指し、入渓したのは午前10時を過ぎていた。水量は減り、青空も見えてきた。広いトロ場に竿を出す。

渓流は明るく、岩魚の期待は薄いが、本流山女魚に期待した。7mのロッドにブドウ虫をつけ、ササ濁りの緩やかな淵を狙った。

禁漁直前の南会津渓流釣行でウグイやヤマメに加えて天然イワナをキャッチ【福島】増水の湯ノ岐川(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

18cmのウグイと小ヤマメをキャッチ

数投目で18cmのウグイが釣れた。美しい白銀の魚体は、川底の白砂のおかげだろうか。釣り仲間のO氏もウグイを釣り、少年時代に戻ったようだと呟いた。その後もウグイと小ヤマメを追加したが、岩魚は期待薄だった。

禁漁直前の南会津渓流釣行でウグイやヤマメに加えて天然イワナをキャッチ【福島】ウグイ18cm(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

増水の沢で天然イワナを手中

最後に岩魚を求め、増水した沢で提灯釣りをすることにした。30分ほど藪を漕ぎながら竿が入るポイントを探し、4Bのガン玉をつけて狙った。

50cmほどの小さな溜まりで、目印が引き込まれた瞬間、20cmほどの沢岩魚が釣れた。魚を釣るというより、獲るという感覚だった。竿を縮めてネットに収め、今年最後の天然岩魚に感謝した。2匹目を釣り上げたが、周囲は藪が深く、獣の気配も強くなったため、納竿とした。

禁漁直前の南会津渓流釣行でウグイやヤマメに加えて天然イワナをキャッチ【福島】午後のボサ沢で岩魚20cm(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

振り返り

天候に恵まれなかった夏が終わり、気づけば9月の半ば。遠出の山釣り計画もなかなか進まなかった。各地で禁漁を迎える中、最後に岩魚を狙うため南会津を選んだ。1泊の釣行で天候は悪かったが、自然の豊かさと釣りを楽しむことができた。宿は「紅葉館」を利用したが、素朴なおもてなしに癒された旅でもあった。今年はもう禁漁期間となってしまったので、来年また訪れたい。

禁漁直前の南会津渓流釣行でウグイやヤマメに加えて天然イワナをキャッチ【福島】夕食の岩魚の刺身(提供:TSURINEWSライター・中山祐司)

交通アクセス

電車・バス利用:
東武鉄道浅草駅から会津高原尾瀬口駅下車。
会津路線バスで湯ノ花温泉へ。

車利用:
東北自動車道那須塩原ICから塩原街道経由で約100分。

<中山祐司/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
湯ノ岐川