9月4日、和歌山県の串本のカセに釣行した。前回釣った青物の引きが忘れられず、ついついまた来てしまった。台風明けで青物は1匹も上がっていない状況なので、最悪のことも考えてオキアミとテンビンフカセを用意し、漁師の友人に同行してもらった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・溝川弘巳)
串本でカセ釣り
釣行当日は午前4時出船なので、荷物を積み込みカセへ移動する。照明を用意してサオ受けをカセのヘリに装着。
タックルは、船用ロッドにカウンター付きリール、ミチイトは15号。ゴム張りオモリ5号をハリの近くに付け、エサのイワシを装着し、水深30m付近に落として待つ。これをもう1セットと電動リールの合計3セットで挑む。
自作のエサまき器を使って水深20m付近にエサをまく。そこから20分経過してもアタリはなく魚の気配もない。
やはり台風の影響か、魚の進路が変わったのか。不安がよぎる。しばらくすると穂先にアタリが出たが抜けてしまった。食い渋りのような感じだ。
早朝バトルスタート
取りあえずまきエサをして水深25mで待ってみると、横の友人が「えいさー、えらよっこいしょ!」と掛け声を出しながらサオを曲げている。曲がり方からするとかなりの大物のようだが、さすがは漁師、大物も走らせることなく強引に巻き上げた。釣れ上がったのは大きなブリだ。
ようやく私の電動リールのサオにもアタリがあり、レバーをマックスにすると魚がヒット。青物対応タックルなのですぐにワラサが浮いてきた。
メーター級のブリが登場
これを最後にアタリは止まり、夜明けを迎えた。友人にアタリが出てアワせたが、バックラッシュで痛恨のバラシ。
次にアタリが出たのは私の電動リールのサオだ。スイッチを入れて巻き上げると釣れたのはワラサ。
そこからすぐに仕掛けを落として待つと、またもやアタリが出た。サオの曲がり方からして今までとは違う。明らかに大物だ。走ると厄介なので強引にやり取りした結果ラインブレイク。ハリス15号が切れてしまった。残念だが、やはり串本にはロマンがある。
これを最後にアタリが止まった。次はジギングロッドでジグをしゃくっていると大きなアジが釣れた。30cmオーバーのムロアジだ。このムロアジをエサにしようとハリに付けたとき、電動リールのサオが大きく曲がりサオ立てが外れそうだ。
慌ててサオをつかんで魚とファイト。かなりの引きでドラグが出されたが、うまくやり取りして仕留めたのは1m近いブリ。これを求めて3時間かけて釣行したので、非常にうれしかった。
ムロアジ30cm級連発
これで青物のアタリがなくなったので、小型の胴つき仕掛けにチェンジした。オキアミをまきながらオキアミを付けて落とすとムロアジの群れが回ってくる。オキアミはつつかれてすぐになくなるので、赤青一撃SPグミを小さくカットしてハリに付けた。
先に釣れたのは友人。30cmオーバーのムロアジはとてもおいしそうだ。私もヒットして入れ食いに。カツオも交じり10匹ほど釣れたので終了することにした。
時間は午前8時とまだ早いが、気温が上がり暑くなったし、満足したので帰宅した。その夜にワラサとムロアジを食べたが、かなり脂が乗って絶品だった。
<週刊つりニュース中部版APC・溝川弘巳/TSURINEWS編>