平成14年と平成20年。この二つの年の夏に、我が子の「夏休みの自由課題」として、ホンビノス貝の貝殻風鈴(ウインドチャイム)を作りました。一生懸命作った甲斐あり、当時は2人とも先生からものすごく褒められたそうです。紹介したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)
小学校低学年の自由研究?
長女(上の子)が小学校2年生時。当時はまだ小学校の自由研究なんて親はどう関わったらよいか、どこまで関わったらよいか、そもそも何をやったらよいのかよく分からず、「とりあえずお盆までにやっつけてしまおう」とか、「できれば良い評価をもらおう」とか、妻と二人で構えていました。
そして宿題一覧が書かれたプリントを見ると、「自由研究」ではなく「自由課題」であることに気づく。一応調べてみると、2つの意味に大きな違いはないものの、「研究」が「課題」となっているだけで、どことなく「ゆるさ」を感じ、この時構えて硬くなっていた頭の中が、なんとなく解放された気分になり、ものすごくホッとした記憶があります。
続けてプリントの片隅に「具体例:絵、工作、書道等」という文言を確認。妻と二人での会議を経て、子供の自由研究は「貝殻で風鈴(ウインドチャイム)を作る」に決定しました。子供をないがしろにして決定してしまい、方法としては「悪い例」だと思われてしまうかもしれませんが……実際問題、夏休みの自由研究とか読書感想とか、こうでもしないと全く前に進まないんですよ。つまり何が言いたいかというと……自分でもよくわかりません。
材料(貝殻)と道具を集める
絵具(水彩絵の具)等の絵を書く道具は持っているので、タコ糸、穴をあけるキリ、貝を吊るす木材を近所の100均やホームセンターで購入。あとは貝殻。大潮の日を狙って干潟に出かけて調達してきました。もちろん、子供と一緒に。
ホンビノス貝の貝殻を使用
話は前後しますが、何故風鈴の材料にホンビノス貝の貝殻を選んだのかというと、「ホンビノス貝の潮干狩りは我が家族の得意技」という点が一番の理由なのですが、実は前々から「ホンビノス貝の貝殻は大きくて分厚くて干すと真っ白になる」ということで、「これで何か作れないかな、利用価値はないかな」なんて、漠然と思っていました。
青森では年間数万トンのホタテの貝殻が処分されているのと同様、我が家でも年間数キロのホンビノス貝の貝殻を捨てていたことも、この材料に辿り着いた2番目の理由なんです。……とうとう我が子が手を出さなかった「貝殻とSDGs」なんていう自由研究、どなたかお願いします。