最近のエリアトラウトフィッシングの人気は凄まじい。特に人気の釣り場では前日から並ぶ人がいたり、大会のエントリーすら難しいこともあるほどだ。そんなエリアトラウトが盛り上がる昨今、5月末に行われた千早川マス釣り場でのローカルトーナメントであるチハヤリエ杯に参加した様子をお伝えしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
チハヤリエ杯in千早川マス釣り場大会に出場
筆者がエントリーを行ったのは大会1週間前で、直前まで仕事の予定が分からずエントリーが先延ばしになっていた。無事に休日であることが判明し、エントリーシートに名前を記入したタイミングで既に38名がエントリー済み。残り2枠に入ることができてホッとした。
エリアトラウトの釣りは先日のTクランカップ以来だった。日常の業務が忙しく、時間がなかなか取れなかったため、プラなしのぶっつけ本番のトーナメントとなった。 当日は午前7時より受付があり、すでに会場には猛者たちが着々と準備を進めていた。
メーカーのスポンサーが付いている人や名だたる有名チームの面々など、本当にローカルトーナメントなのかと思える顔ぶれだった。
大会コンセプトとルール
大会のコンセプトは誰でも参加OK、初心者や女性、子供も楽しめるようにというものだ。子供や女性には保護者やベテランのアドバイスもOK、ルアーが切れた場合は審判役や保護者が結び直すこともOKというルールだった。
レギュレーションとしてロッドは2セットまでで、放流戦の第一戦前半と途中放流で前半後半が入れ替わる第五戦、決勝の1ローテ目はヤリエ製のルアー縛りだった。
受付時にくじを引いて同じ番号の人が前半後半のペアとなり、トーナメント表のポイントで対戦相手と10分ごとに左右交替で1ローテを行う。その試合の合計20分間の釣果数で勝敗を決める。
勝ちは3ポイント、引き分けと負けは0ポイントのポイント制だ。ヒットした時点でヒットコールをして、ネットのリングを魚体がくぐった時点で1匹とする。
その他のルールは、シングルバーブレスフックやフェザージグの禁止など千早川マス釣り場のレギュレーションと管理釣り場ドットコムの大会に準じていた。
予選スタート
今回は予選が8回戦と、エリアトラウトのトーナメントとしては異例の長丁場だった。予定では予選終了が15:30とのことで、選手は各自審判中に交替で昼食を摂るようにとのこと。なかなかハードだなと思いつつ開会式を迎えた。
開会式とルール説明は千早川マス釣り場インストラクターでヤリエの中野さんよりあり、前半組が試合中は後半組が交代で審判をするなどの細かな説明があった後、第一戦目が始まった。
予選開始
受付時のくじ番号は後半組の11番で、前半組の11番とペアになる。前半組11番は知り合いのNさん。ご夫婦で毎週エリアを楽しんでいる方で、先日のTクランカップでも単独6位入賞されている。
前半組が終わり後半組の私の番となった。前半組のローテの状況からかなり渋い展開が見えていたので、マイクロスプーンで絞り出す展開の釣りとなった。マイクロデクスター0.6gで沈んだ魚をサイトで釣る方法で何とか5-2で1勝となった。
その後はポイントががらりと変わり、流れのある場所での釣り。シャロークランクベイトで寄せて食わせる展開で3-1で勝ちと、僅差の戦いが続く。
4戦目では初心者の小学生との勝負。わざと負けるのはしたくないし、大人げない釣りでボロ勝ちするのもなぁと思っていたら先取されてしまった。何とか追い付いて2-1で辛勝する場面もあった。
放流戦に向けて戦術を練る
5戦目からは前半組と後半組が入れ替わり、後半組からスタートとなる。ここで当日放流が入る。後半組の私の番だ。
放流戦はヤリエルアー縛りなので9999マイスターにフロロカーボン1.5ポンドを巻いたセッティングでTフレッシュEVOの0.8gオレ金を結んで準備する。
スタートの合図と共にキャストして巻くと直ぐにヒット。慎重に寄せてネットイン。次も同じエリアにキャストして巻くとまたヒットするもバラシ。カラーを替えたりしてあっという間の前半後半で10匹を釣り何とか勝ちであった。
第5戦以降もすぐに渋くなり、クランクベイトの出番となる。極力ゆっくりと波動で気づかせる釣りだ。特にヴァルケインのクーガナノやRCワウ37HFなど波動が強いルアーやハイフロートのクランクを多用した。
少し下にいる個体には大会前日に発売となったベルベットアーツのデイジー0.8gでスローに引いて釣った。 15:30に予定通り予選は終了した。全身全霊で戦った予選。果たして決勝に進出できるのだろうか?