岐阜県南部に位置する飛騨川漁協はアクセスが良く、メインの白川、支流の黒川やおいしいアユが釣れる佐見川が人気。解禁日は2段階方式で白川が6月15日(土)、それ以外の飛騨川本流と支脈流は6月29日(土)。放流種苗はトータル12560kmで県内屈指。琵琶湖産は昨年より700km増の6200kmで、人工産(岐阜県センター・海産系)を6360km。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュースAPC・栃井千万人)
解禁初期は東白川地区
放流開始は4月26日に支流を含めて琵琶湖産から、追って5月12日に人工産を織り交ぜながら6月2日までに完了予定。さらに、7月中旬に琵琶湖ですくった700kmを後期放流分として追加予定。人工産にも手が加えられ、早春に木曽川を遡上したアユを捕らえ人工ふ化させた(早期遡上群種苗)を30%交ぜてあるので、元気でやる気のあるDNAを持つ人工産にも期待したい。
解禁初期に実績が高いのは東白川地区。ポイントは東白川の越原コミュニティーセンターから上流の世紀橋にかけての荒瀬、トロ、チャラの変化ある場所を紹介しよう。
ポイント解説
図の上部の世紀橋は大明神川が合流して誰もが立ちたい1級ポイントになる深瀬で、左岸に立つと頭上の木が邪魔するが釣り歩くのには左岸がいい。先行者がいたら下流へ足を運び、ドンドン瀬の瀬肩(1)に立ってオモリ0.8~1.5号を使い、スリリングな瀬釣りを楽しんでほしい。
掛かりアユについて下れないので、キープ力重視のハリでドンドン瀬へ走る野アユをぶち抜く覚悟で臨もう。サイズは初期で18~20cmあって身切れしなければ、数匹でも爽快な気分になる。
その下流(2)のドンドン瀬は手に負えない所だが、見過ごさないで白泡の脇にオトリを止められる小さなポイントがある。見つけたらオモリ、背バリを使って何とかしてオトリをねじ込んでみよう。オトリが川底にナジんだら、一発で追ってくる。やっぱりいたか!の気分になれる。
写真はドンドン瀬の下流の荒瀬(3)で、立ち込むほど数型ともに狙える上級者向き。8月下旬には写真の27cm級に振り回されるようになる。
体力に自信がなければ、荒瀬が落ちたヒラキに立てばいい。淵から差してくる時間帯があるから一日中釣り返しができる。淵で流れは左に大きく曲がって広くなり、トロ、チャラと続き足元は優しくなって初心者向き。右岸は竹林が覆って釣りにくいだけにサオ抜けになり、その背後のチャラ左岸のヘチも釣り残しがあるから見逃せない。
白川に期待
チャラから下流へも釣り歩けるので一日遊べる所だが、場所を選り好みしないでどんなポイントでもオトリを送り出せるなら、納得の釣果が得られるだろう。
リールザオとアユイングは入漁券を購入すればOKだが、ガリ(コロガシ)のようなハリはダメ。ルアーオトリで感動の1匹をゲットしたら、数釣りとは違うゲームフィッシングとして、アユ釣りにハマってくれたらうれしい。
18歳以下は入漁料無料で、女性、高齢、心身障者割引あり。今年は7月中旬に後期放流予定が琵琶湖産で、人工産が刺激されてどうなるのか楽しみだ。100%放流河川で型に定評のある白川に期待している。
<週刊つりニュースAPC・栃井千万人/TSURINEWS編>
白川・世紀橋下流
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