狂った水温でベイトが溢れかえる千葉の小河川。コノシロもいれば、ハクやバチまで入り交じるカオスな状態が続いている。こんなときはどんな釣りをすればいいのかわからなくなる。しかし、今回は違った。シーバスが捕食しているベイトを読んでルアーを合わせた結果、それが見事に的中し、数型共に満足の釣果を叩き出したのでその模様をお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
デイゲームでルアーシーバス釣り
5/22日(大潮)夜になると潮が引いて干上がるような浅い小河川なので、デイゲームと夕方をメインにルアーシーバス釣りに出かけた。
まずは、定番の橋脚の下の暗がりをバイブレーションで狙う。ここはかがまないと入れないほど低いので、昼間でも暗くて必ずシーバスが入り込んでいるのだが、なぜか反応がない。
シンキングペンシルで40cm級本命
しかし、たまに水面でボイルがあるので魚がいないわけではない。おそらくレンジが合っていないのだろうと、水面系のルアーに変えるがこれもダメ。よく見ると水の中には数えきれないほどのハク(ボラの幼魚)がひしめいている。これだけいると普通のルアーでは見向きもされない。
そこで、シンキングペンシルをシャクって目立たせる作戦に変更すると、これが正解ですぐにヒット!強い引きで上がって来たのは40cm級のシーバスだ。明るい時間に苦労して仕留めた1匹はサイズに関係なく嬉しいものだ。その後続けてもう1匹を狙ったが釣れず、デイゲームは終了とした。
ナイトゲームはセイゴフィーバー
少し休憩をして今度はナイトゲームに突入したが、かなり潮が引いて釣りができる時間はあと少しだ。
そこで、上流の小さな水門付近へ移動してここで粘る作戦にした。ここは周りより少し水深があるので魚は溜まっているはずだ。ここにも大量のハクがいて時々小さなボイルまである。
岸際で連発
マッチザベイトに習い、極小サイズのシンキングペンシルを軽くキャストする。対岸の岸際を狙うとすぐにヒット!軽く引き抜いたのは、20cm級のセイゴだ。そしてここからセイゴのラッシュが始まる。投げて流すと次々とセイゴが食ってくる。サイズアップを狙って大きめのルアーにチェンジすると、これが全く反応しなくなるから面白い。
ついつい夢中で釣ってしまい、気がつけば入れ食い状態。10匹以上釣れたので帰ろうかと思った瞬間、強いアタリがきた。セイゴではない強い引きで、かなり暴れて寄ってきたのはこれまた40cm級のシーバスだ。
その後、いよいよ潮が引いてここも水深がなくなり、今度そこ帰るつもりで投げるとその度にセイゴのアタリがある。
トドメは40cm級のキビレ
きりがないので最後にもう1投すると、今までにない鋭いアタリがきた!ルアーはジョイント式の7cmサイズに代えたばかりだが、これがアタリだった。即合わせると強烈な引き、シーバスならかなりデカイと思ったが、浮いてきたのは立派なキビレであった。40cmを軽く超える立派なキビレをキャッチ。まさに今夜のフィナーレを飾る最高のゲストであった。まだやれば何かしら釣れる状態ではあったが、さすがに疲れたのでこれで終了とした。
デイゲームからセイゴ、フッコを複数キャッチし、数え切れないくらいアタリを楽しんだ。そしてトドメは良型のキビレまで釣れた今回の釣行は満足といえる。今回はベイトがハクだったが、これは場所や季節で変わるので、素直にアジャストできれば今回のように面白い釣りができる。マッチザベイトよりもレンジが重要なときもあるが、まずはポイントにどんなベイトがいるかを知ることが重要だ。
また、例外や釣り方はあるが、ベイトが小さければ小さいルアーを、大きければ大きいルアーを使う。まずは陸っぱりからシーバスを1匹釣りたければ、この方法から入るのも試してみてはいかがだろうか。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>