三重県の伊勢湾沿岸では、伊勢市二見町からキスが釣れ始め、松阪、津、鈴鹿、四日市と北上していると思われる。ところが今年は少し違うようだ。二見町周辺で釣れ始めたが、今年はキスの北上が早いようで、すでに四日市方面でも良型が釣れ始めた。逆に釣果が日ごとに上がるはずの香良洲や御殿場、町屋海岸は少し遅れているようだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
香良洲海岸で投げキス釣行
5月上旬は津市の香良洲海岸へ釣行した。潮は中潮、満潮は午前3時49分、干潮は午前9時58分。気温が上がる時間はすでに潮が上がっており、水温が下がりそうなので良い条件ではないようだ。
現地には午前6時すぎに到着。松林寄りは人が多いので、砂浜の一番南側に入った。早速準備に取り掛かる。ハリ数は期待を込めて10本、エサはイシゴカイを使用した。
キス4連スタート
第1投は5色半(1色は25m)へ投入。海はべたナギ。警戒心が強くなる良型キスは釣れる気がしない。止めながら探りを繰り返しているとキスのアタリが出た。
連掛けを意識して探りを繰り返し、2色残して回収するとキスが4匹掛かってきた。大きくないが、この時期の4連はうれしい。
フロートタイプのオモリでアマモ対策
2投も5色半へ投入。半遊動のテンビンとフロートタイプのオモリを使っているので小さなアタリもしっかり取れる。追い食いを狙い期待したが追加のアタリはなく、3色残して回収すると小型のシングルだった。
数投キャストしたところで貝堀りの船が目の前に入ってきたので、150mほど松林方面に移動する。けれどアマモが生えているようでうっとうしい。アマモのそばにはキスがいると思うが、うまく仕掛けを引けていないのか素バリが続いた。
船が移動したため元の場所に戻る。貝堀りした後は小型のキスが寄っていることが多いがどうだろう。コンスタントに釣れるわけではないが、ダブルも交じり、徐々にキスの釣果が増してきた。
やがて徐々に東からの風が吹き始めた。そのなかでキャストしていたが、東からの強風に変わり、アタリも途絶え、飛距離も出なくなったので納竿した。
最終釣果
釣果は16cm頭に24匹だった。昨年の同じ時期の釣果と比較すると、極端な差は出ていないようだ。
ゲストはコッパ、ハゼ、メゴチなど
まだ海水温はかなり低いようで、釣れるキスの体温はかなり冷たい。水温上昇にはもう少し時間がかかるだろう。コッパガレイ、ハゼ、メゴチは時々掛かってくるが、それを狙うフィッシュイーターは現れなかった。
また、天気予報を確認して東寄りの風が弱いときに釣行するのがいいだろう。徐々にアマモの繁殖が活発になるので、フロートタイプのオモリや少し太めのミチイトも用意しておくといい。
楽しめる釣り場がなくならないように、交通ルールを守り、ゴミの持ち帰りも忘れないよう心掛けてほしい。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
香良洲海岸