少しずつではあるが水温が安定してきたこのごろ、今回は陸からではなくボート・メバルで釣行。半年前の夏季に知り合った遊漁船の船長から「普段お客は取っていないが時期がくれば尺超えも十分に狙え、平均サイズも大きい」と教えてもらった。そして、その季節になったら特別に好意で出船してくれるとのこと。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・福田祥吾)
ボートメバリング釣行
しかし、シーズンがきても水温や気温が安定せず海は大荒れ、風が強い日々が続いたためハイシーズンは逃してしまったが、3月15日に出船の誘いを受けた。
大分市内の漁港を午後6時に出船して10分ほどで釣り場へ。夕マヅメが大型を狙える一番のチャンス。ボート・メバルということだが、いわゆるストラクチャーや常夜灯絡みをプラグやキャスティングで狙うのではなく、船の真下の沈み根をバーチカル(垂直方向)に狙うという釣り方。したがって私自身が好きなベイトタックルでのゲームが有利となる。
魚影の濃いレンジを探す
水深は10~14mほど。メバルはアジのようなバチコン(バーチカルコンタクト)スタイルで大きなシンカーが動くことを嫌う。そのためベタナギ無風の時にタングステンや重めのジグヘッドを使う。船長の話ではメタルジグでもいいそうだが、どちらもメバルの魚影が濃いレンジを探すこと。起伏の激しい海底の根に海藻が生えているため、指示されている水深よりも2~4m高いが5~6m上げてタナを探す。
活性が上がればフォールでも口を使ってくるとのことだが、実際は本命ポイントに刺し網が入っておりメバルの活性が低く、アタリはすべてショートバイト。それでもうまく誘い、アワセが決まるとメバル特有の首を振り、サイズ相応の重さが手元に伝わってくる。
27cm頭に20尾以上キャッチ
最初に私が釣ったのは27cmのシロメバル。アフターで痩せているが筋肉質で体高があるきれいな個体であった。
その後もぽつぽつと潮が動いている間は釣れ続け、平均24cmくらい(25cm以下はリリース)。船長と2人で3時間ほど釣りを続けたが、やはり27cmを最大に20尾以上釣れた。
船長は「本調子ではなく、この日は尺も出ずアタリもかなり少なかった」と言う。また、今回シロメバルが多かったが、クロメバル(俗にいうブルーバック)も交じるとのこと。
今回は大きなメバルを4尾のみキープした。刺し身、あんかけ、煮付け、みそ汁とメバルフルコースを楽しめた。
<週刊つりニュース西部版APC・福田祥吾/TSURINEWS編>
大分市近海