受け付けの午前6時前から家島港には、続々と釣り人が集まり、受け付け後は開会式と参加者が乗る船を決める抽選会がおこなわれた。順位はブリ1尾の重量で決定する。そして7時、いよいよ各船が一斉に出港し、豊後水道のポイントへと向かった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版)
大分オフショアジギング大会
参加船は第一SOYAMARU、第二SOYAMARU、第三SOYAMARU、栄光丸、オッターテイル、オッターセカンド、釣吉丸、クルーズ、海王丸、光太郎、新漁丸、奏羅翔丸、ちどり丸、照陽の計14隻。
今回、私が取材のため乗船したのは、第三SOYAMARU(三ヶ尻船長)。出港から約1時間で最初のポイントに到着。水深は75mだ。
船長の合図とともに乗船者は一斉にジグを落とし、シャクリ始める。すると、数分後に他船から無線が入ったようで「ブリが上がったみたいですよ」と三ヶ尻船長。こちらはまだアタリはないが、船長はすぐに見切りをつけ、大きく移動した。
船長の合図でジグを落とすと、船尾の参加者が大きくサオをあおった。ブリがヒットしたようでサオは大きく曲がっている。やり取りを見ていると、船首側からもアタったと声が聞こえた。移動してすぐに船中3人同時にヒットしている。タモ入れしたのはナイスコンディションのブリ7~8kg。
ブリラッシュに突入
ここからブリラッシュ。ポイントを移動するたび誰かにヒットし、タモ入れが追い付かないほどの入れ食いに、船上は軽いパニック状態だった。参加者も次々とアタる強引ブリを相手にするため、やり取り後はヘトヘト。
電動リールの参加者もいるがタモ入れ前の最後の抵抗を耐えなければならないため、パワー勝負が繰り広げられた。腕は悲鳴を上げているが、参加者は上位を目指しシャクり続ける。
船長も数を稼がせるためラン&ガンで各ポイントを回っていく。数か所目で見事、全員安打を達成。あとは大物を狙う。
大物ヒットの一幕も
ここで、他船から12kg超えが釣れたと無線が入ったようで、船長がアナウンス。ざわつく参加者だが、まだ目は死んでいない。より一層シャクる手にも力が入る。
相変わらずポイント移動ごとにブリは釣れて、船尾の参加者に9kg近いブリも釣れた。
すると、同じく船尾の参加者に大アタリ。今までにないサオの曲がり方をしており、リールも悲鳴を上げる。やり取り中も巻けるのはほんの少しで上がってこない。強烈な突っ込みにも耐えていたのだが、あえなくハリ外れで大物を逃がしてしまった。
豊後水道のポテンシャルを実感
10時をすぎ、ここで潮が止まる。ラッシュが続いていたため、やっと休めるといった雰囲気だ。他船もアタリが止まったようで、船長らは無線でやり取りしながらポイントを探る。アタリは減ったが、転々としながらもブリやヤズは上がってくる。
納竿時間は午後1時30分。その後、10kg超えは上がらなかったが、8kg前後が数尾上がって納竿時間を迎えた。
受け付けには続々と参加者が並びだした。ブリのほかにも大型のサワラやマダイも釣れており、豊後水道のポテンシャルの高さを改めて感じた。