今年に入ってから福井に釣りに行っていないことに気付き、この時季手軽に狙えるメバル釣りに行こうと3月16日の21時から17日の0時半までメバル釣りに行ってきた。メバリングのランガンスタイルでもいいが1箇所のポイントで、のんびり竿を出したかったので今回は、道具は少なく手軽だが意外とスリリングなのべ竿を使ったウキ釣りにすることにした。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターナカイカ)
のべ竿&ウキ釣りでメバルを狙う
ここ最近のメバル釣りと言えば、メバリングをイメージする方が多いと思う。しかし、もっと手軽にスリリングにメバルを釣ることができる釣り方がある。それは、のべ竿を使った釣りだ。竿、ライン、ウキ・ウキゴム・サルカン、オモリ、針とシンプルな仕掛けで、道具も少なく手軽に釣りができる。
メバルの引きをいなすのは竿と自分の腕だけなのでかなりスリリングな釣りになる。
エサ
エサはアオイソメ一杯(50g)を用意すれば十分。一本掛けで、ちょん掛けでいいです。ハイシーズンはシラサエビを用意すると数釣りができるが、まだ産卵直後で数釣りは望めないので持参しなかった。
当日の状況
美浜町のマイポイントに到着すると、例年通り岸から3m先あたりまで藻場が広がっており、海面にまで広がっていた。海は凪状態で、風は微風で釣りをしやすい状況であった。
幸いにも他の釣人はおらず、堤防の先端が空いていたので堤防先端まで行き、釣竿の穂先と仕掛けをチチワ結びで繋ぎ、ウキ下2ヒロで釣りをスタートした。1投目は、やや右寄りにキャストした。
開始2投目で25cmメバル登場
5分ぐらい経過したが、何も反応がなかったので仕掛けを回収して正面の藻場の切れ目にキャストした。するとウキがチョンと反応した。メバル特有の前アタリである。しかし、その後ウキが沈む本アタリが来ない。違和感を与えた覚えはないが、食わなかったと思い仕掛けを回収しようとすると強烈な引きが。
どうやら居食いをしていたようだ。引き方からして、20cm後半はありそうな感じで根に突っ込もうと何度も引く。また引きの強さで、キュイーンと糸鳴りが発生し私は興奮した。
何度か引きをいなして、海面にあがってきたのはそこそこ大きいメバルであった。20cm後半近くあるメバルは重量もそこそこあるので、玉網でしっかりとキャッチした。家で計測すると25cmであった。
ヒットは単発
ヒットはしたがウキが沈まず居食いしているパターンは、初めてであった。産卵後のダメージが抜けきっておらず、積極的に捕食できる状態ではないのかもしれない。
メバルは群れで行動しており、ヒットした場所とタナを攻めれば連続ヒットするのがいままでの経験だ。しかし、この日はヒットした場所とタナを攻めても反応がでない。
タナ変更でメバル連打
反応がでないので、思いきってタナを2ヒロから1ヒロに変更し、先端右側の藻場の切れ目にキャストした。すると、ウキがチョンと軽く沈みその後スゥーとウキが沈んだ。メバルの本アタリだ。アワセを入れると、先ほどではないが力強い引き。
何度か突っ込みをいなし、海面にあがってきたメバルを玉網で回収。20cmぐらいはありそうだ。針を飲み込んでいたので、持って帰ることにした。
同じ場所にキャストすると、すぐ反応があった。ただ、引きが軽くあがってきたのは15cmぐらいだったのでリリース。
小型中心にヒット継続
連続ヒットしたので、タナが合ってると確信したがなぜかまたヒットしなくなった。今度はタナを1ヒロ半にしてキャスト。すぐさま反応がありヒット、しかし15cmぐらいだったのでリリース。また、その後もアタリがでなくなった。
最初の2ヒロにタナを戻しキャストするとアタリ。潮の流れのせいなのかわからないが、ちょくちょく泳ぐ層がかわっているらしく、釣れるタナが変わるようだ。その後も連続でヒットが続いたが、同じ15cmぐらいであり、それぐらいのサイズの群れが中心のようであった。
大型が狙える釣りであるが、まだ産卵のダメージから回復しておらず小型中心の釣りとなった。これから、暖かくなるにつれ海水温もあがりメバルの活性もあがってくるので本格的なシーズンを待ち遠しく思いながら納竿とした。
最終釣果
今回の持ち帰りは、25cmと20cmの2尾であったがリリース含めて6匹の釣果であった。15cmクラスも唐揚げにすると美味であるが、メバルは他の根魚と同じく成長速度が遅いので、小さいサイズを乱獲すると翌年以降あまり釣れなくなってしまい、その地域のメバルが枯れることになるので、あまり小さいサイズは持ち帰らずリリースすることを心掛けたい。
もちろん、大型個体もあまり獲りすぎるのも良くないので、食べれる分だけ確保するようにしていきたい。
<ナカイカ/TSURINEWSライター>
福井県美浜町