寒ビラメ狙いの泳がせ釣り
5時に受け付けを済ませて乗船。イケスの中を覗くと、コンディション良好で丸々と太ったマイワシが泳ぎ回っている。「おおっ、いいエサだ」と思わず声が出た。「ヒラメのエサにする魚の状態など気にすることはない」と思いがちだが、体力があって元気に泳いでくれるか否かで釣果への影響は大きい。
エサを見て高まった期待を胸に出船。第一釣友丸は航程15分でポイントに到着。舵を握る若林正幸船長から「水深は14mです。始めてください」とゴーサインが出て仕掛けを投入した。
幸先よくヒラメをキャッチ
空が白み始める1投目から竿を曲げたのは、栃木県矢板市から来た尾崎正典さん。「ヒラメ釣りは2回目です。1回目も釣友丸に乗船で、ほかの釣り物にはない魚との駆け引きにハマりました」と本命をキャッチして幸先いいスタート。
船長に近況をうかがうと「解禁当初は小振りも目立ちましたが、ここにきて良型が揃ってきました。イワシの群れも回遊しているので、マゴチやスズキなど嬉しいゲストが登場するのも今シーズンの特徴ですね」と話す。
1.8kgの良型を手中
続いて私の竿にも、コツコツと特有の感触。飲み込みを促すようにゆっくりと竿を立てると、ゴツンとハリ掛かりのサインに変化。1.8kgの良型と対面できた。
穂先に表れる僅かな感触も逃さぬように集中していた茨城県つくば市の岡野好則さんにも本命がヒット。「ヒラメはどんな食べ方でも美味しくいただけますね。刺し身はもちろん、寿司やしゃぶしゃぶも我が家の定番です。」
船釣りは釣り物を変えて一年中欠かさない茨城県龍ケ崎市の村松政幸さんは「ターゲットそれぞれに面白さが違うから飽きませんね。活エサの泳がせ釣りは、前アタリが伝わってきた時に緊張感に包まれます。そこから本アタリに変わった瞬間がたまりませんね」と本命に続いて良型のマゴチも釣り上げた。