2023年の終わりが近づいた12月18日、本年最後の釣りに出かけた。ターゲットは長良川郡上に潜むコイだ。2023年の初釣りは1月のコイ釣りだった。そして最後もコイ釣り。「コイに始まり、コイに終わる」だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松森渉)
冬の長良川で寒コイ釣り
12月ともなれば、さすがにコイの動きは鈍くなる。まきエサをまいても反応するコイは少ない。事前に数カ所まきエサを打った。場所によってはコイの姿も確認できない状況のなか、郡上市大和の杉ケ瀬のヤナ上流にいたコイは好反応を見せた。
瀬の中にいるコイだが、まきエサをまくとすぐに寄ってきた。それも1匹ではなく6匹はいる。マゴイ、色ゴイの群れだ。郡上は水がきれいなのでコイの姿を目で見て確認できる。
当日のタックル
朝イチはさすがに寒いので午後から出かけた。午後2時前に杉ケ瀬に到着。堤防の上からコイが確認できる。ドキドキする。
タックルは、ノベザオ、水中イトはフロロカーボンライン5号、ハリスはヘアリグ仕掛け、エサはボイリー。日本式と欧米式の良いとこ取りの「ハイブリッドコイ釣法」だ。
エサはボイリーを使用
特にエサのボイリーは、ここ数年で好釣果を上げている。以前は角イモと呼ばれるサツマイモが主流だったが、ある程度釣ると見切られていた。
だがボイリーだとコイが飽きないのかヒット率が上がった。もちろん場荒れすると一時的に釣果は落ちるが、日を置ければまたヒットすることが多く、今やメインのコイ釣りエサとなった。
釣行開始
抜き足差し足で静かにポイントへ近づく。オモリは5Bを3個付けた。仕掛けを投入してコイの目の前にエサを持っていくが、そのまま素通りしてしまう。オモリが軽いようだ。さらに5Bを2個追加、合計5個のオモリを付けて再度流す。
そしてコイの目の前にエサが到達。あとは食いつくのを待つだけだ。マゴイと色ゴイがエサを物色している。どちらが食うかは運次第…。
57cmのマゴイを手中
待つこと5分ほどで目印が対岸方向へ動きだした。コイがエサをくわえたのだ。ここで大アワセ。確かな重量感が伝わってきた。水中で身をくねらせるのはマゴイだ。サイズは60cm級だが、流れの中で掛かったのでよく引く。
普段は淵やトロ場など流れが比較的緩い所で釣ることが多いが、今回は瀬なので通常より引きが強く感じる。イト鳴りも止まらない。何度か息を吸わせてようやくタモ入れ成功。サイズは57cm、尻尾と腹に色が入った珍しいマゴイだった。