コロナ渦をはさみ6年振りに淡路島で開かれた34アジングカップ。私は地方予選を制して全国大会にコマを進める事ができた。全国大会の会場は地元・大阪府岬町の小島養漁場。全国大会予選1戦目は自分でも驚く程釣果に恵まれて44匹、2戦目も1回戦で掴んだパターンを続けて41匹を釣り、遂に決勝戦にまでたどり着いた。すでに私の釣果は85匹と全国大会始まって以来の記録をマークしており、その記録がどこまで伸ばせるかというのも重要な所であった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・福岡崇史)
決勝戦の準備
決勝戦前は少し長めの休憩が入り、セッティングのし直しと体力の回復のためスタッフさんから配られたバナナとチョコレートで糖分補給。未だかつてこれほどバナナが美味しいと思った事はない。
また私には不安要素が一つあり、1戦目2戦目と腰をかかがめて釣っていたため腰の痛みが出始めていた。しかし、負けられない試合。ここはひとつ踏ん張る事が大事と言い聞かせて準備を行った。
決勝戦と3位4位決定戦は予選と異なり、岸に近いルアー専用桟橋が決勝戦の釣り場となる。すなわち自分の背中側から北西風を受ける釣りになり、ジグヘッドが浮きやすくなる。
移動の合図があり桟橋へ。進出者と審判以外は全員ギャラリーとなり、さらに緊張するのは間違いない。
決勝戦の様子
決勝戦の相手は呼子大会の覇者の霜重さん。予戦時からも丁寧な釣りをされていたと聞いている。決勝戦は30分の15分1ローテーション方式。もう一度リーダーの結び直しとルアーチェックを行い準備する。ジグヘッドは2回戦同様にザ豆の0.7gと0.9gをセット。
準備が整った合図をして決勝戦スタート。岸の手前のシモリに付いている事は予想出来ていたので、フルキャストしてカウント3つくらいでダートさせる。予想通り湧き上がるようにチェイスして来てヒット。ここでも瞬時にパターンを掴むことが出来て連続ヒット。
しかし、フォローの風がある事と比較的高い波のせいでバラシを連発。ここは飽和作戦と考えて次々に釣っていくが1回戦、2回戦に比べてバラシが多い。何とか数を釣れたものの決して満足は出来ない釣果であった。
15分終了の合図があり、ローテーションに入る。釣果をお互い見ると何とかリードで前半は逃げ切れたようだ。後半戦が正念場だ。
後半戦は作戦ミスも……
後半戦はもっとシャローと考えており前半戦で攻めていないであろう場所を見つけていた。
後半戦スタート。目星をつけていた場所に撃っていくもアタリが出ない。辛うじて1匹だけ釣れただけで3分を無駄にしてしまった。
前半戦に近い場所に戻りシモリ近くを撃っていくとポツポツヒットするが、やはりバラシが目立ち焦りの色が濃くなってきた。相手はポンポン釣っているので余計に焦る。何とか逃げ切るように祈りながら終了の合図が出た。
2023年アジングカップ全国大会終了。さぁ検量だ。お互いのバケツを見るとこれは僅差の戦い?と思うほど数は同じ程度であった。