いきなりですが、筆者は決して几帳面な人間ではありません。正直いって部屋は散らかっており、賞味期限もあまり気にしません。風邪薬もお茶やビールで飲んだこともあります。ただ、好きなことに関してだけはきっちりとデータを保存しておきたいタイプで、はじめてカヤックフィッシングをした日から、すべての釣行を記録しています。とくにメインターゲットのシーバスに関しては、おかっぱりで最初に釣った1匹からすべて計測&記録中。今回は、筆者の釣りに関するルーティーンのひとつ、釣行記録についてご紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター福永正博)
釣り場でのメモ
まず釣り場に着いたら、天候・気温・水温・風速・潮汐・濁りの程度などをメモ。「鳥山あり」や「魚探に反応なし」など、特記事項があれば、都度それらも記録しておきます。
魚が釣れれば、釣れた時間とポイント、ヒットルアーなどを書き込みます。1匹釣り上げるたびにメモするので、手返しが悪くならないように殴り書き。帰宅後にノートに書き写すので読めればOKです。
ちなみに、以前は1匹も欠かさず写真をとっていた時期もありましたが、元気なうちにリリースすることを優先して現在はほとんどメモのみ。ランカーサイズや、記念になるような魚だけ写真に残しています。
帰宅後は手書きノートとPCに記録
帰宅後は、現場でとったメモを釣行記録ノートに書き写しながらまとめます。その日の合計を出して、平均サイズを算出。その年通算での釣果や、どのようなタックルで釣ったかなども記録しています。
そして、データが1ヶ月分ほど溜まったら、ヒマを見つけてPCにも入力しますが、ヒットルアーに関してはもうひと手間くわえます。
合計や平均値を出すならExcelが便利
普段は、仕事でもExcelを使うことはない筆者ですが、ヒットルアーの成績表を作成するためほんの少しだけ勉強しました。
Excelを使うメリットは、合計や平均値が正確に自動で算出されるところ。色分けをしたり、あとから項目を追加したりする際も、手書きノートより断然効率的できれいに仕上がるので気に入っています。
釣行記録を分析
蓄積したデータを掘り起こしていくと、釣り場ごとの平均サイズやどのロッドで何匹釣ったか、1年間のカヤック出艇回数などがまるわかり。また、季節ごとのヒットルアーの傾向や、釣れ始める時期・水温など様々なことが予測できるようになります。
釣りは思ったとおりにいかない
とはいえ、もっとも実感したことは「釣りは行ってみないとわからない!」ということ。蓄積したデータのわりに分析がおおざっぱで申し訳ありませんが、良くないとされる潮まわりで爆釣した日もあれば、ハイシーズンの秋にボウズをくらった日もあり、これだ!という法則性を見つけるには至らずです。
自然相手で予測できないところが、釣りのおもしろさといえるので当然かもしれませんが……。
カヤックとおかっぱりの比率
ひとつだけ確信したことは、「自分はカヤックでないとシーバスを釣れない」ということ。カヤックで100匹釣って、おかっぱりで1匹の比率。100分の1です。
もちろん、カヤックフィッシングを最優先にしていることが大きな理由なのですが、バチ抜け時期などはそれなりにおかっぱり釣行をしていました。あらためて数字にすると、ちょっとショックな結果ですね。
反対に考えると、おかっぱりでシーバスが釣れず悩んでいる方は、いろいろとルアーを買いそろえるよりも、カヤックを買う方が効果的かもしれません。釣りが下手な筆者ですら、カヤックフィッシングであればそれなりに釣っているわけですから……。
最初が大事!
釣行時のメモは、はじめてシーバスを釣った時、「自分はこの釣りにハマる!」という確信に近い予感がしたため計測&メモしたのが始まりです。自分の性格上、何匹か釣ってよくわからなくなった後からでは、データ的に不完全な気がして詳細なノートを作る気にはならなかったはず。最初の1匹を測った過去の自分に感謝です。
釣り経験が長い方は、筆者のようにはじめての1匹から記録を始めることが難しいとは思いますが、年始は新しいことを始めるのに最適なタイミングです。なにかテーマを決めて釣行記録を開始してみるのも良いのではないでしょうか?
そして、これから釣りを始める方には、最初の1匹から計測してメモしておくことをおすすめします。