「生地中橋」を通り富山湾へ
黒部港から出船する事、数分で生地中橋(いくじなかばし)に。この橋は、世界でも珍しい橋らしく、観光スポットなどにもなるほど。朝は開いてなかったため、船の帆を下げ通ります。
すごかったのは帰りですね、船が近づくと……なんと!自動的に開き、通り過ぎると、閉まるという凄い橋。上の道路には線路らしきものがあり、車を止めている様子です。見ていて、子供に帰ったような感覚を味わえます。
黒部沖でサゴシから顔出し
ポイントに着いて一投目。ジグを落とし→着底→スロー系のアプローチをして、5m上げたところで糸に変化が!そのままアクションを続けていると、ゴンッと竿が叩かれたと同時にギュンッとロッドが絞り込まれます。巻き始めると軽い……なんだろ!?と上げてくると細長いギラギラした魚体です。
サワラも美味しいですが、サゴシも負けてはいない美味しさがあります。脂の乗りは違いますが、自分は炙りか塩焼きが好きなので、血抜きをして氷の効いた、海水で持ち帰ります。
反応が出るが口を使わない
しかし……。後が続きません……船長も「この反応で食わんか!?」と自分に話しかけます。自分が「下手なのか、魚が食わないのか分かりません」と話すと苦笑い。他の方もヒットはしていません……。
船長も色んな場所でいい反応があれば船を止め、やらせていただきますが、ものの見事に粉砕です。たまに自分やお客さんにサバが数匹ヒットするぐらいです。ジグもブルテリアジグからシャクリ感が軽い、BEAT・KAIのゼブラグローをチョイス。フォールで見せるジグの中でも、このジグは好きで自分は愛用しています。
60m辺りを流した時です。中層辺りで竿がグッと抑え込まれ、引きは全然ありません(笑)。何々?と船長とZさん三人で、興味津々です。自分「白い……丸い……です」あっ!フグだ……。ダメ!移動します……と船長。上がってきたのは、サバフグです。船はそこからしばらく走り、入善沖辺りでストップ。水深は40~70mまで幅広く探っていく様です。
ベイトでジグを決めるのもあり
魚探を見せて頂き、反応がイワシ団子の様な反応が出ていたため、ジグを今まで、セミロングやロングに変えたりとしていましたが、ここでTGベイト180gの登場です。大きさは、大きいカタクチイワシぐらいでしょうか……。
サイズが小さく尚且つ重くし、早く沈め、フォールでのリアクションバイトやマッチ・ザ・ベイトなどを狙う作戦です。より小魚やイワシに近い大きさで、その様な魚を捕食している魚に、適したジグと言われています。
TGはご存知の方も多いと思いますが、ここで少し豆知識を(笑)。タングステンはスウェーデン語で「重い石」と言われており、鉛よりも重く1.7倍。鉄の2.5倍の重量があるといわれています。その為、ジグを作る際も鉛や鉄と同じ100gでは全く違うサイズがつくれます。ディープ(深場)に小さい重めのジグが使えるようになり、色々なシチュエーションにも対応でき、狙える魚も小型魚~大型魚まで色々な魚たちが釣れるようになったのです。
フクラギが爆釣
後半になり、船長が「良い反応だからやってみてください」との事で、ジグは変えずTGベイト180gピンクシルバーで開始。着底→ゆっくり目のワンピッチ→止め(1.2秒)でやってみると、10m上でヒットです。魚探には10m~60mびっしりと反応が出ています。
もしかしたら、下のほうでブリいるかもしれない!と思い集中的に下の方を狙い、1時間位、粘りますが……ダメです。ここは切り替えて、フクラギを楽しむことにします。フクラギも食味が好きな方が結構いらっしゃいます。釣り方は、上のやり方でバンバン釣れます(笑)。
「残り時間20分だよ~頑張って」と船長。釣れたフクラギは、早々にお土産用と自分たち様に数匹確保し、後はリリースしていた時、船長がリリースするなら欲しいとの事なので、今度は船長様に確保します。
たった20分で20匹近く、全部で相当な数を(リリース含む)釣り上げお祭り状態です。今度は、船長分の魚の血抜き。船長も手伝ってくださり、船長が「釣り上げるのが早すぎて、アイコス吸えないよ(笑)」と軽く怒られながらも、順調に最後まで釣らせて頂き、楽しめたのです。
時間が遅いのにも関わらず、親切丁寧な対応。最後には気まで使っていただき、感謝の一言です。また、ぜひ乗らせて頂きますと約束をし、帰宅したのです。