もうまもなく冬がやってくる。冬といえばやはりヒラマサ、ブリ等の青物シーズン。天国と地獄の差が大きくなりがちな青物釣り、いつもいつも釣れるなんて甘いワケはない。なにやっても釣れない日も絶対にやってくる。今回はツイてない日だったが、あの手この手でなんとか魚への道を探る。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター檜垣修平)
軽いジグでカンパチ手中
その後も点々と移動するが魚からのアタリはない。魚探にはばっちり反応が出ているだけに、今日はダメな日だなというムードが漂う。ずっと青物狙いで170gのジグを信じてシャクリ続けていたが、ここで方向性を切り替えてライトジギングを試す。
周りはみんな200g前後のセミロングやスロージグをやっているので、自分は1号ラインのライトタックルに、タングステンの80gメタルジグ+ブレードを付けた。とにかく他の人がやってないことを全部やってやろうという作戦である。80gでも底が取れるくらいには潮が全然流れていない。シャクリは入れずに着底、ただ巻きを繰り返す。やり続けているとついに待望のヒット。
この日貴重な一本のカンパチをゲット。小ぶりだがこの渋い日に文句は言うまい。
釣れない時の心得
今回はルアーの変更が功を奏した形となったが、逆もある。青物ジギングではセミロングをしっかり動かす釣りがスタンダードである為、いつやってくるかわからない時合いを逃さないように、基本はやはりその釣りをやり続ける方が良いだろう。
しかし今回はあまりに魚が渋かった為、自分の集中力を維持するためにもいろいろとルアーを変えて試していった。セオリー通りに信じてやり続けることでいつかくるかもしれない時合いに備える、という見方もあるのでこれは人それぞれのスタイルによるところ。
どちらが正しいとかはない。釣りをする上で避けては通れない、全然釣れない日をあなたなりのスタイルで魚に迫っていってほしい。ちなみにこの日の翌日は響灘全体で見てかなり釣れた日になったようだ。そんなもんである。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>