今回の舞台は、釣りの聖地と言われる長崎県五島列島の上五島。こちらのエリアを舞台に秋のエギング釣行に行ってきました。今回は、ラン&ガンで良型のアオリイカをキャッチできたので、その模様をお送りします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・ふくしまりょうた)
上五島でエギング釣行
筆者は、こちらのエリアに来るのは初めて。グーグルマップにてある程度ポイントを絞っていたのですが、この日はあいにくの荒れ模様。
まずは情報収集をするために地元で釣具店を構える五島人釣具店さんにお邪魔し、最近釣れているエリアを尋ねることに。
店主の男性に訪ねると丁寧に教えてくれた。北風の場合は島の南側に位置する『土井の裏方面』がいいとのこと。早速釣り場に向かいたいと思います。
五島人釣具店
〒857-4511 長崎県南松浦郡新上五島町浦桑郷1373−2
TEL:070−2668−5771
小規模の磯にエントリーして釣り開始
フェリー乗り場に隣接する小規模の磯にエントリー。その理由は以下のような条件が重なっていたからです。
1. 風裏になるエリア
この日は、島の北側から強風が吹き付ける中かなり荒れた天気でした。エギングにおいて『風』は雨よりも厄介な天敵。エギングで使用するエギは、木製で作られているものもあれば浮力の高いボディー形状のものが多いため、風が強い日にはうまくエギが沈まずに、浮いてきてしまうのです。
今回選択したポイントは、風裏で尚且つ追い風になる立ち位置を探してエントリーしました。マップ上では風裏でも現地に着いてみると、風が巻いていることもあり状況はさまざまに変化します。エギングにおいて『風』は厄介な天敵と冒頭でお話ししましたが、その中でも『横風』は避けましょう。
風にラインが持っていかれてエギが浮いてきたり、ラインスラッグができてしまったりして、イカからのアタリも取りにくくなってしまうため、デメリットしかありません。
追い風になる立ち位置をおすすめしますが穂先を水面になるべく近づけたり、エギを重くしたりすればなんとか釣りは成立するでしょう。
2. 流れ
大小多くの島が点在する五島列島は、対馬海流の影響で複雑な潮流が生まれるエリアです。そのため魚類も豊富なエリアとなのですが、小さな秋イカは泳ぐことが苦手。
したがって、沖に大きな潮の流れがあり、沖の潮目から回遊してきたアオリイカが1度足を止めるであろう小さな湾が狙い目だと考えました。
3. 点在する沈み根
何もないオープンなエリアにもアオリイカが潜んでいることも。理由は、アオリイカを狙っている捕食者が少なくないからです。捕食者から身を隠しているアオリイカは、沈み根や海藻の周りにいることがあるので、重点的に探りを入れていきましょう。
4. シャローエリア
シャローエリアは、エギを通すコースが非常に限定されてしまいますが、アオリイカが身を隠していればすぐにエギを発見しやすいため、効率よく探れます。今回はシャローエリアに限定して釣りをすることにしました。
エギもシャロータイプを使用することで、アオリイカに長い時間エギを見せられます。
数を伸ばすために、複数のエギを落ち込むことも非常におすすめ。具体的に挙げるとするならば、エメラルダス ピークやエメラルダスフォールLCなど、重心移動がついていて、姿勢がやや頭上がりでスローにフォールするエギが良いでしょう。
今回のような風が強い場合、エギは中々飛距離が出ません。しかし、重心移動がついている分、向かい風の中も安定して飛距離を出してくれます。
縦と横のアクションで誘う
それぞれのエギのアクションは全く違うものになっています。エメラルダスピークは、ダートアクションで活性の高いアオリイカを拾っていくイメージ。キビキビとしたキレのあるアクションの横の動きでアオリイカにアピールします。
一方で、エメラルダスフォールLCは、縦の動きで攻めていくエギです。キャストし着底させたら大きくしゃくりあげ、ややファットなボディーが水流を受けてややゆっくりをフォールしてアオリイカを誘い出します。
横の動きと縦の動きをうまく使い分けてアオリイカをうまく誘い出しましょう。