アオリイカは主に春に大型を狙った釣りと、秋の新子狙いがメジャー数釣りが最も期待できる季節です。今回訪れた北九州市では、船からのティップラン初めてのティップランで苦戦するもなんとか良型のアオリイカをキャッチしました。
(アイキャッチ画像提供:TSUIRINEWSライター・ふくしまりょうた)
ティップランエギングの手順
9月26日、この日は中潮で天気は少し荒れた天気となり、午前8時からの出港でした。ここからは、ティップランの基本的な釣り方について、順番に説明します。
1. エギをキャストor落とす
落とす方向は、船長さんから指示があることが多いですが、一般的に船の進行方向とは反対側にキャストします。
船が流れている場合は足元、流れていない場合は少しキャストしてください。
2. 素早くボトムを取る
エギを落とした後は、ボトムまでエギを送ります。スプールに指を少し当ててラインにエギの抵抗を受けながら落としていくとボトムについた時わかりやすいです。
エギがボトムに着くと、スプールに抵抗を感じていたところが「ふわっと」軽くなりますので、この一瞬を見逃さないようにしましょう。
この時、船は常に流れ続けているので、ラインが「ふわっと」した瞬間を見逃さないこと。着底を見逃してしまうと、どんどん流されて根掛かりしたり、他の釣り人に絡まったりしてしまうため注意しましょう!
3. バットでエギの重さを感じながら巻きジャクリ
エギがボトムについたのを確認したらリールで余分に出てしまったラインを巻き取り、バット部分を使って巻きジャクリを行います。回数は5回程度入れ、アオリイカにエギがあることをアピール。
この時、大きくシャクる必要はありません。海面に対し、ロッドが水平方向よりやや下側になる位置からスタートし、そこからエギの重みを感じながらロッドをシャクリ上げます。
エギングのシャクリのように大きくロッドを煽るのではなく、エギの重みをバット部分で感じ取り、リールでラインを巻き取り竿の振り幅を抑えてリズミカルにアピールしましょう。大きくロットを立ててシャくりを入れると穂先部分にラインが絡まり、ロッドが折れるため要注意です。
4. アクション後はエギを安定させる
シャクリの後はアオリイカからのアタリを待ちます。ロッドは、海面に対して平行に保ち穂先にエギの重みをしっかりと感じるようにしましょう。
この時、ロッドは平行に保つようにしますが、ラインは海面とロッドに対して45度になるように意識。ラインの角度が浅い場合はエギが流れすぎているため、仮面シンカー等でウエイトを調節しましょう!ラインの角度が90度近い場合は、エギのウエイトが重すぎるため軽くしてみてください。
ロッドの穂先にはエギと潮の重さがかかり少し撓った状態になります。もちろん船は潮に流されているため、エギも一緒に移動していることになりますが、この瞬間がアオリイカが抱きつく1番大切な時間になりますので、『全集中が必要』となります。
穂先部分に集中しアオリイカからのアタリを待ちます。エギを止める時間はおおよそ5秒〜10秒ほど、活性の高いアオリイカが近くにいればすぐに反応が出るでしょう。
さまざまなアタリの出方がある
この時のアタリの出方はさまざま。エギを引っ張るようなアタリもあれば、エギがボトムについた時のようなふわっと竿の穂先が戻るようなアタリもあります。
アタリがあればすぐにアワセを入れましょう。最初はアタリがわからない場合は、怪しいものもアワセを入れましょう。アタリがなければボトムまで再びエギを落とし再びアオリイカにアピール。アタリがなければエギを1度引き上げエギを入れ直します。