秋の本格シーズンを迎えた富山湾アカムツ釣り。10月中旬に富山新湊マリーナの強神丸から出船し、船中釣果55匹を記録した釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎逝之介)
強神丸で富山湾アカムツ釣り
富山湾のアカムツ釣りは、季節を問わず周年船釣りで楽しむことができるが、秋はアカムツの活性が産卵を控えて高くなり、数・型ともに好釣果が期待できる時期になる。
10月中旬。筆者は釣友・寺さんとともに2日間連続で富山新湊マリーナの強神丸にお世話になった。強神丸は今西船長ご夫妻が営み、操船を船長が担当し、奥様が中乗りとサポートをつとめる。「楽しい船釣り」を信条とし、ことアカムツ釣りにおいては全員安打と”つ抜け”(1人で二桁以上の釣果の意)の多い遊漁船として定評がある。
同船は、今夏、より多くのお客様にアカムツ釣りを楽しんでもらいたいとの思いから、ひとまわり大きな三代目の船にアップグレードし、定員を従来の8名から12名とした。さらにイケメンの息子さんもスタッフに加わり、定員が増えてもサポート体制はこれまで以上に充実している。遊漁船では珍しく女性専用トイレも完備し男女問わず快適に遊漁を楽しむことができる。強神丸のアカムツ釣りは4時間のショート便から10時間のどっぷり便まであり、基本的には最初の予約者の希望が尊重される。今回、初日は7時間、2日目は10時間の予定だ。
ポイント・仕掛け・餌・釣り方
強神丸が攻めるポイントは水深約100mから150m。仕掛けは2本針の胴突き仕掛けが主流だ。筆者も2本針で臨む。3本針よりも2本針のほうが手返しもよくトラブル時のタイムロスも少ないのでメリットが大きい。オモリは船指定の100号で統一。勝手な号数変更はオマツリ必至なので避けたい。
ポイントの海底は主に砂泥地なので根掛りの心配は少ないが、タチウオやサゴシなどにラインを切られてオモリをロストすることがあるので何個か用意しておくと安心だ。
餌はホタルイカがメイン。このところは壺抜きしないほうが食いがいいとのことだった。釣り方としては仕掛けを投入してオモリが着底したら底を切り、ステイしたり誘ったりしてアタリを待つ。アタったらしっかり合わせて中速で巻き上げる。
直近の釣況
直近の釣果は秋も深まり徐々に伸びてきているものの日ムラが大きいとのことだった。今回の釣行時のコンディションは2日とも晴天・べた凪の微風で時折吹く強めの風も心地よい。初日は渋めの日に当たってしまったが筆者も寺さんもなんとかアカムツの顔をみることはできた。