9月27日、石川県の能登島~能登周辺へと遠征釣行をした。3年前に一度訪れているが、その時は釣り方もポイントもよく分からずに撃沈。今回は釣りのスキルも上がったし事前準備もOK。リベンジマッチというわけだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)
「釣り天国」能登半島
能登エリアは陸っぱりライトソルト天国ともいうべき豊穣の地。クロダイ、シーバス、キジハタ、タケノコメバル、マゴチ、アオリイカ、アジなどルアーで狙える魚種が豊富であり、ひとまず5種目を目標として、一日かけて何でも狙う欲張り五目釣行とした。果たして達成できるだろうか。
岐阜を前日午後10時に出発。まずは能登島へと向かいがてら、能登半島東側にエントリー。夜が明けるまでアジングでスタートだ。どんどん常夜灯ポイントを巡るもののアジの反応はなく、フグの猛攻に遭うだけ。このエリアは早々に見切って移動し、能登島へと入った。
能登半島北部は、大きく内浦と外浦に分けられる。内浦は穴水から珠洲まで文字通り南向きに面したエリアで、冬の北西風に強い。漁港や小規模サーフ、小磯といったポイントが続く。メバリングやアジングにもってこいのポイントも多く、時期によっては大型も出るため、金沢や富山から通い詰める人も多い。
外浦は内浦と反対で日本海に面したエリア。漁港も点在しているが、荒々しい磯やサーフが続き、海岸の高低差も大きい。ショアの青物やシーバスのポイントが多く、どちらかといえば大物志向のアングラー向きといった感じだ。
能登島は能登半島の中心に位置し、能登島大橋とツインブリッジの2本の橋で渡ることができる。内浦に位置し、島ということもあり、全天候型のフィールドといえる。その昔、投げで狙うカレイの一級ポイントとして名が知られた。もちろんライトソルトでも魅力的なフィールドで、タケノコメバルやアオリイカ、キジハタなどの絶好のポイントとなっている。
ベイト着きのクロダイを狙い撃ち
さて能登島の常夜灯のあるポイントを何カ所かランガンすると、常夜灯の下にマイクロベイトがわき、それに5~6匹のクロダイが着いているポイントを発見。ひとまず手持ちのアジングタックルのままジグ単をキャストし、見えているクロダイの近くを通すが無視。今度はボトムまで落とし、アジを釣るようにシェイク&フォールで動かすとヒット。
ライトラインなので無理しないよう慎重にファイトして上がってきたのは、先ほど見えていたであろう40cm弱のクロダイだ。思わぬ形で1魚種目をゲット。写真を撮ってリリースし、同じ所へキャストすると今度は小さな魚がヒット。上がってきたのはカマスだ。これで2種目。
まだ常夜灯下にクロダイが見えたので同じように狙うと、またまた同サイズのクロダイがヒットした。
アジ狙いで偶然の産物ではあったが、地元伊勢湾ではこのように見えているクロダイにルアーを投げるだけで釣れることなど滅多にない。早速能登のポテンシャルを感じられる釣果でのスタートなった。
河川での見えクロダイを狙う
夜が明け朝マヅメを迎えたので、次はシーバスやクロダイが狙える七尾市の熊木川へと移動。まず橋の上から川を観察してみると、シーバスは不在のようだがクロダイは多く見える。同行者によるとこれでも以前より魚が少ないらしいが、ひとまずクロダイ狙いでトップウォーターから開始。
すると飛豚73プロップに興味を示して何度かチェイスあり。だがいまいちスイッチが入ったとは言いがたいフラフラッとした追い方で口を使わせられなかった。だがこれだけの魚影があるんだから何とかできるはず、とミノーやバイブレーション、ワームを次々試していく。
フリーリグに本命バイト
バイブレーションの速巻きにガツンとアタったのが空き缶だったのは実に漫画的で脱力したが、5gのフリーリグずる引きにガツガツッと「本物」のバイトあり。これは乗せることができず、ワームが折れ曲がっただけで戻ってきたものの、投げ直してすぐに次のバイトがあった。
これをバシッと掛けることに成功。どの釣りでもフッキングの瞬間は気持ちが良い。夜と違いしっかりしたタックルで掛けているので危なげなくファイトし、上がってきたのは35cmほどのクロダイだ。狙い通りの1匹にうれしさがこみ上げた。