9月27日、石川県の能登島~能登周辺へと遠征釣行をした。3年前に一度訪れているが、その時は釣り方もポイントもよく分からずに撃沈。今回は釣りのスキルも上がったし事前準備もOK。リベンジマッチというわけだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 松尾尚恭)
外浦エリアでキジハタ&アオリイカを狙う
狙えばまだまだ釣れそうだったが、魚種的にはすでに釣っている魚なので切り上げ、次は輪島方面まで一気に北上。外浦でキジハタ&アオリイカを狙う。
青物やシーバスでは有名な外浦だが、磯場が続くこともありロックフィッシュも豊富。輪島市から西へ向かい、アタケ岬付近の地磯にエントリーした。パッと見ではいかにも釣れそうな雰囲気のポイントだ。水深はそこそこ深く、ついでに横風を受けているため14gシンカーのフリーリグでキジハタを狙う。しかし雰囲気とは裏腹に、カサゴのようなバイトもなく沈黙。ボトムべったりを試したり、逆にスイミングを試したりと工夫してみるが、フグにワームをかじられただけ。
茶系のワームでついにキジハタ
この時、フグの反応するワームの色が偏っていることに気づいた。赤金などの派手色はどれだけ動きを止めていてもフグにかじられないのに、茶系のワームはすぐにフグにかじられるのだ。過去の経験上、その時々でフグとキジハタの反応する色はある程度リンクするという持論があるため、使うのは茶系のワームに絞って粘ることに。
すると、リフト&フォールのアクションでフォール中にガツンとひったくられるバイトが出た。バシッとフッキングし、釣り慣れたその引きを味わって見えてきたのは本命のキジハタ。3魚種目だ。サイズこそ29cmとアベレージサイズだが、粘った末の1匹に満足度は高い。
アオリイカは予想外の不調
次はもう少し西の磯へと移動。しばらくキジハタ狙いでワームを投げたが反応がないため、エギングにチェンジしてアオリイカを狙ってみた。
能登でもエギングの人気は非常に高く、この日もあちこちにエギンガーが見られた。先行のエギンガーに話を聞くと、「釣れたけど今日は厳しい」とのことだった。それでも実際釣り上げている場面を目撃したので、少し粘ってみることに。実際エギングが人気といっても、福井県の敦賀や越前に比べれば断然人は少ない。その分釣り荒れはしていないはずだ。
いかにも釣れそうな水深のある沖目はどれだけやってもチェイスすら見えなかったため見切り、逆に岸寄りの浅場のゴミだまり近くに狙いを定めた。水深は1~2mほどだが、意外とこういう所がサオ抜けになっていることもある。すると目論み通りエギをひったくっていくアオリイカが見えたが、見えている分気がはやってしまい痛恨の早アワセ。乗ることなくスミを吐いて逃げていってしまった。
能登島でロック狙いに転戦
今のはヘタクソだったなぁ~と落ち込みしばらく粘ったが、それ以上アオリイカの反応はなし。そこでまた大きく移動して能登島まで戻り、閨フィッシングパークへ入った。
今度は岸寄りの浅場にあるテトラや藻場で、タケノコメバル、キジハタなどを狙ってみる。この釣り方はテトラの隙間、切れ目や藻のポケットを偏光グラスで目視し、ピンポイントでワームを撃ち込んで狙っていく。魚がいればすぐ食ってくるので、ワンキャストに時間はかけず、テンポよく探って釣り歩いていくのが釣果を伸ばすコツだ。
どんどん歩きながら怪しい所を撃ち進んでいくと、沖のテトラとテトラの間の切れ目でヒット。いかにもなポイントでのヒットだが根魚っぽい引きではない。と思ったら40cmほどのマゴチだ。この辺りは砂地も多いので納得の魚種だ。これで4魚種目。
その後もテンポよく撃ち海岸を歩いていったが、根魚系は不在の様子でノーバイト。タケノコメバルはタケノコの時期に釣れるのが名前の由来との一説がある通り、能登島近辺では春の藻が生い茂っている時期がハイシーズンとなる。今回は諦め、いずれその時期にリベンジするとして移動することにした。